2度の怪我を克服して。トヨタ自動車・城戸雄生が迎える勝負のシーズン。 (2/2ページ)

ラグビーリパブリック

 そんな2度の大怪我を乗り越えた城戸へ、チームは賛辞も込めてMVPを贈ったのだった。

 ベテランの域に入って大きな成果を残した城戸だが、8月18日に開幕を迎える2017-2018シーズンは、例年以上の厳しいレギュラー争いにさらされているという。

「今年はバックスリーがすごく良くて。今年入ったヘンリー ジェイミー。小原政佑もスピードがあって調子が良いですし、オリンピアンの彦坂(匡克)もいますし」

 セブンズ男子日本代表歴を持つWTBヘンリー。3年目のWTB小原。リオオリンピックで躍動したWTB彦坂。ほかにもライバルはたくさんいる。

 ジェイク・ホワイト新監督を迎えての新シーズンには、ワクワクしている。

 それだけに今年も持ち味であるボールキャリー、そして一歩でも前へ出るレッグドライブを、一試合でも多く披露したい。

「これまで、チームとしてのルールがあった部分となかった部分がありました。今年は、なかった部分にしっかりとしたルールができてきました。これからどんどん良くなってくると思います」

 チームにも自分にも、期待している。

 目前に控える新シーズンでチャンスを与えられれば、今では勲章となった両脚をかいて、一歩でも前へ出るつもりでいる。

(文:多羅正崇)
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