【世界の博物館】世界中から恋の遺品が集まるクロアチア・ザグレブの「失恋博物館」 (3/4ページ)

これは、同性の恋人との破局が決定的になったドイツ人女性が、彼女が不在にしているあいだ、家にあった恋人の家具を毎日一つずつ壊すために使った斧なのだとか。
そうすることで、その女性はだんだんと気持ちが晴れていくのを感じたそうです。失恋の傷を癒す方法も、人それぞれですね。
ところで、この博物館の日本語での名称は「失恋博物館」ですが、英語表記は「Museun of Broken Relationships」。直訳すると「壊れた(人間)関係の博物館」という意味になります。
そのため、失恋に関する展示品だけでなく、亡くなった母親の遺品をなど、恋愛以外の失われた人間関係にまつわる展示品もあります。

展示品は時期によって入れ替わるため、実際にどんな思い出の品と出会えるのかは訪れたときのお楽しみです。
失恋博物館に足を運んで実感するのが、「人生とはドラマなのだ」ということ。

私たち一人ひとりの存在は、全世界から見るとちっぽけな存在かもしれません。名もない個人が恋に歓び、悩み、苦しんだところでこの世界に与える影響はゼロに等しいでしょう。
それでも、誰もがかけがえのないドラマを生きている。
失恋博物館が特別なのは、そんな名も無き個人のドラマに焦点を当てたからであり、一般の人々の等身大の思いや生き方が投影されているからこそ、多くの人々の共感を呼んでいるのです。