秋津壽男“どっち?”の健康学「健康維持のためのウオーキング“速度アップ=リスク高”だと自覚せよ!」 (2/2ページ)
有酸素運動とは、文字どおり「酸素を必要とする運動」で、体内に取り込んだ酸素により糖質や脂肪を燃焼させてエネルギーに変えます。ウオーキングやジョギング、ランニング、サイクリング、水泳などは有酸素運動で、いずれも下半身を使うため老化防止にも役立ちます。
一方、無酸素運動とは「酸素を必要としない運動」で、100メートルダッシュのように瞬間的には呼吸をしない状況が生まれます。つまり、速く歩くほど無酸素運動に近づき、健康維持の目的から外れてしまうのです。
以上を踏まえると、健康的な歩き方とは「会話ができるぐらいの速度でゆっくり歩く」こととなります。景観のいい場所や歴史的な街を、散歩するような感覚でゆっくり歩きましょう。その際、友人と一緒に歩けばコミュニケーションが取れ、ストレスが解消できるなど一石三鳥となります。
歩く速度の目安としては時速2~4キロほどが健康的で、6キロとなるとエクササイズに近くなります。ちなみに「駅から徒歩1分」といった不動産表示は約80~85メートルとなりますが、この速さは平均的な徒歩の速度です。
■プロフィール 秋津壽男(あきつ・としお) 1954年和歌山県生まれ。大阪大学工学部を卒業後、再び大学受験をして和歌山県立医科大学医学部に入学。卒業後、循環器内科に入局し、心臓カテーテル、ドップラー心エコーなどを学ぶ。その後、品川区戸越に秋津医院を開業。