天才テリー伊藤対談「石破茂」(1)稲田大臣には同情する面も多々ある (2/2ページ)
「戦闘」といっても、それが国家間の紛争を意味するかどうかで、まったく法的な意味合いが違います。憲法にある「国際紛争を解決手段としての武力の行使」と認められることになってしまえば、当然に「撤退」という判断になりますから。
テリー そうですよね。
石破 ただ、実際にいわゆるドンパチがあったとして、その片方の主体が国家でない集団、例えばテロ集団やゴロツキ集団みたいなものであれば、それは「国際紛争」ではないから憲法には抵触しない。とすれば、今度は当然に「継続」という判断になります。ですから、ただ「戦闘」という言葉があったからといって、それだけでは判断できません。
テリー じゃあ、もう一つ。「データがなかったことにしよう」と口裏を合わせていたにもかかわらず、突如「今後は私が厳しく防衛省をチェックしていく」と手のひらを返されたわけですよね。あれって制服組からすれば「仲間のはずなのに、何でいきなりこっちを攻めてくるの?」という感じになりませんか?
石破 そういうことをしていたのであれば、人心は離反するのでしょうね。
テリー でしょう? 今回、稲田さんがいちばんダメだったのは、国民や自衛官のことを考えず、安倍さんだけを守ろうとしているように見えたことだと思うんです。
石破 うーん、そこは同情する面も多々あるんですけどね。稲田大臣は政調会長を務めておられたので、いちおう、全分野の政策を手がけられたとは思いますが、自民党の国防部会や安全保障調査会で特別の役職に就かれたことはなかった。まして防衛政務官も副大臣も経験されたことがなかった。それで突然、約20万組織のトップを務めるのは相当に大変だったと思います。
テリー こういうことになって、今後、稲田さんは政治家として、やっていけるんでしょうか。
石破 それは政治家としての稲田先生の今後のご対応いかんというところでしょう。