舛添要一「月収11万」は常套手段?婚外子・養育費裁判でも同じ手口か

デイリーニュースオンライン

Photo by Foto-Rabe(写真はイメージです)
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 前都知事・舛添要一(68)が17日の『有吉ジャポン』(TBS系)に出演し、知事辞任後の近況を公開した。舛添が「現在の月収は11万円」と嘆き、100円のカップラーメンをすする姿に日本中で驚きの声が上がっている。舛添といえば、2014年に都知事に当選するも、16年5月には法外な海外出張費や公用車を使った別荘通い、事務所家賃のネコババ疑惑などが明るみになり、日本中からパッシングを受けた。そして同年6月22日、政治資金をめぐる公私混同疑惑の責任をとる形で辞任した舛添はそれ以降、表舞台から姿を消していた。

 番組では「芸能人のリアルお金事情大調査SP」と題し、有名人の収入やお金の使い方を紹介。舛添は知事辞任以降、都内の自宅にある本で埋め尽くされた10畳ほどの地下室にこもって「マスコミから逃げていた」と語り、「収入は事務所(政治経済研究所)からの月給11万円だけ」だとして、100円のカップラーメンを食べる姿を見せ、慎ましい生活をアピールした。舛添のあまりの困窮ぶりに、MCの有吉弘行(43)や堀江貴文(44)らは驚きの表情を見せていた。

 だが、こうした舛添の姿を観て首を傾げるマスコミ関係者は多い。「ダマされてはいけない」と憤慨するのは、舛添の収支報告を調べたこともある週刊誌記者だ。

「舛添はけじめとして都民に売却を誓っていた別荘と美術品を売ってないことが、今年5月30日の『朝日新聞』(朝日新聞出版)で明らかになったばかり。”舛添政治経済研究所”名義の別荘は湯河原にあり、敷地950平米に2棟の建物で2億円との評価もある。くわえて、本人名義の不動産や貸付金、それにNTT株200株と絵画も所有。14年時点で3億5000万円の資産があると明らかになっています」

 本人と会社名義の資産を数億円レベルで所有する男が「月収11万」だと言っても、何の説得力もない。さらに別の記者は舛添の「月収11万」発言のあきれた”詭弁”を指摘する。

「”事務所からの給料が11万だけ”というセリフは彼が”清貧ぶり”をアピールする時の常套句です。舛添は12年に婚外子の扶助の減額要求をして、元妻と裁判しているんですが、その時にも「月収は事務所からの10万円」と言い訳をして却下されてることが、『週刊ポスト』(13年12月13日号/小学館)に報じられている。月収自体の額面は10万円かも知れないが、知事時代同様、巧妙に名目をつけた諸経費をそれ以上に計上しているのは言うまでもありません」

 庶民派ぶってでも人気を回復したいという、その性根には反省の色は見いだせない。そして同情した顔で舛添の清貧を伝える芸能人たちもまた億プレイヤーばかりというのは、視聴者や国民をバカにした話である。

文・麻布市兵衛(あざぶ・いちべい)
※1972年大阪府出身。映像作家、劇団座付き作家などを経て取材記者に。著書は『日本の黒幕』、『不祥事を起こした大企業』(宙出版)など多数あり。
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