サントリー、ギタウ光ってキヤノンに快勝も小野は「3点」。貪欲に。 (2/2ページ)

ラグビーリパブリック

鋭いキックで陣地を獲得したSHの流大主将も、「ラグビーの中身を見ると、これをファイナルでやったら勝っていないと思う」と続ける。やや停滞した攻撃局面を振り返り、日本代表の流はこうも発す。

「前半でキヤノンはバテていた。こちらが動いてスペースを攻められる場面が多々あった。そこでハードワークできず、相手のペースに合わせたのがよくないところです」

 

 接点への寄りが遅れてターンオーバーを許したり、後半26分にはツイが一時退場処分を食らったりと、確かに停滞とも無縁ではなかった。連覇を目指すにあたり、現状に満足してはならない。そのイメージを共有するからこそ、この日の試合内容には納得しきれなかったのだ。

 王者になった2012年度、優勝を逃した翌13年度に主将を務めた真壁は、自らの経験をもとに追われる立場の心境を語る。

「気持ちの部分が大事だと思います。私の優勝した翌年は、少しおごりがあったのかもしれないです。『これくらいやっていれば、勝てる』と。そう思った段階で負けじゃないですか。慢心しないことが大事。きょうは前半、スペースをしっかり攻めるラグビーができた。ただ、後半にワークレートを上げなきゃいけないところで…。しっかり、やっていきたい」

 25日、同じ秩父宮でリコーとの第2節をおこなう。オープニングゲームで好タッチキックと防御の凸凹を突く走りで魅したSOの小野晃征も、兜の緒を締める。

「去年のプレーも分析されていると思う。去年以上に高いスキルと判断力でチームを上げていかないと。(自身のプレーは)まだこれからなので、10点中3点ぐらいです。今週のパフォーマンスを見直して、リコー戦に臨みたい」

 試合を重ねるごとのクオリティアップを目指す。

(文:向 風見也)
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