硝子彫刻工房「はつか庵」が10月3日から同8日まで都内で作品展を開催。古来より伊勢神宮の奉納文で使われていた「阿比留草文字」が硝子工芸品となって、今、蘇る! (3/4ページ)

バリュープレス



古代文字で書かれた伊勢神宮への奉納文は1973年に一般公開され、2012年までは神宮文庫に所蔵保管されている奉納文の実物を伊勢神宮神宮文庫で見ることができました。

神宮文庫には古事記編纂者の太安万侶、稗田阿礼、日本書紀編纂者の一品舎人親王、他歴史上の人物の直筆の奉納文99葉が保管されています。その99葉の内、58葉は「阿比留草文字」で書かれています。


[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSM1MzM5MyMxODgwNDgjNTMzOTNfTHFySVV0S1NOTi5qcGc.jpg ]

古くから「阿比留草文字」は伊勢神宮に奉納文を書く時に使用されてきましたが、現在はほとんど知る人はいません。そんな「阿比留草文字」がこの展示会をきっかけに広く知られることを願っています。それは日本人が忘れてしまっている古代日本の叡智を呼び覚ますきっかけにもなりえますし、2020年東京オリンピックに向けてネオジャポニズムが世界で高まっていく中で、古代日本の叡智を海外にも発信していきたいとの思いもあります。

■硝子彫刻と漆蒔絵の融合作品

硝子彫刻はひたすら削り落として表現するもので、漆蒔絵は塗り重ねていくものです。工芸の手法としては真逆と言えますが、光の工芸である硝子彫刻と光を全く通さない漆蒔絵を一つのグラスの上で融合させることにより、今までにない作品を生みだすことができました。

このたび展示する硝子彫刻と漆蒔絵を融合させた作品は1点だけですが、今後はさらに研鑽を続けて、積極的に発表していく所存です。今後も活動を通じて、多くの人に古来より続く日本文化を広く知っていただきたいと考えています。
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