軽オープンカーの愉しさを知ろう!ホンダ・S660とダイハツ・コペンを乗り比べてみた (3/4ページ)
他にも、四輪独立懸架サスペンションと大型ブレーキディスクに加え、横浜タイヤのハイグリップタイヤであるYOKOHAMA ADVAN NEOVA AD08Rを履くことでコーナリングの限界を高めています。
対するコペンの走行能力を見てみると、四輪独立懸架ではないものの、スポーツグレードの「Sグレード」では性能の高さで有名なビルシュタイン製のショックアブソーバーを採用しています。また、オプションでBBS製の鍛造ホイールを選ぶことが可能であり、ドレスアップの幅が広がります。
ちなみに両者ともにマニュアル仕様とCVT仕様がありますが、CVT仕様ではパドルシフトによる変速も可能であるため、「MTはちょっと……」という方でも走りを楽しむことができます。
また、燃費に関しては、S660のMT仕様が21.2km/L、CVT仕様が24.2km/Lであるのに対し、コペンはMT仕様が22.2km/L、CVT仕様が25.2km/Lと、コペンの方が若干勝ります。
■④インテリア・乗り心地・収納の比較S660のインテリアは、メーター周りからセンターコンソールまで、ドライバーを包み込むようなデザインで、コックピットのような印象を受け非常にスポーティです。
ただし、S660には、大きな欠点があります。それは軽自動車という小さい車格でのMRなので、非常に収納力は低いことです。フロントに小さな収納ケースがありますが、ルーフを格納してしまうと、殆どそこに荷物は入りません。
その点についてコペンはFFである強みを活かし、S660に比べるとゆったりとした車内空間になっています。またコペンはRECARO製のスポーツシートを装備している点も魅力です。収納スペースに関しても、コペンはリアのトランクに9インチのゴルフバックを収容できるほか、ルーフを格納した状態でも多少の荷物は積むことができます。
■⑤価格の比較価格はグレードによって多少差はありますが、S660はおよそ220万円、コペンはおよそ190万円になります。やはりスポーツ走行のために高性能な部品を多用しているS660の方が、多少値段は高くなっているようです。