ゾウが人々の命を救う。洪水で孤立した町の人々を救ったゾウのレスキュー隊 (ネパール)
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今月11日頃から、モンスーンによる豪雨がネパール、バングラディシュ、インド北部を襲った。雨は土砂崩れや洪水を引き起こし、大勢の市民が避難する事態となった。
日本でなら、こういった際に救助に駆けつけるのはまず消防と警察、そして自衛隊だ。だがネパールでは、日本では思いもかけないような救助隊が登場したのである。
ゾウたちによる救助隊だ。
洪水ぐらいではビクともしないその体に人間を乗せ、12㎞もの道のりを歩き、多くの人を洪水の被害から救ってくれたのである。
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Elephants rescue tourists stranded by floods in Nepal・頼もしいゾウのレスキュー隊
東西に長いネパールの中央付近、その南側にあるチトワン国立公園は、自然保護区でもあり、また、人気の観光地でもある。
そこには600頭以上のサイが暮らし、たくさんのゾウが観光客を乗せて楽しませてくれる。[画像を見る] 今回の豪雨で、公園の北側を流れるラプティ川の土手が決壊した。氾濫で溢れ出した水は、近隣のソーラハ地区を取り巻き、孤立させてしまった。
ホテルやレストランが揃ったソーラハ地区は公園観光の拠点となっているため、観光客を多く含む約600人が取り残されてしまった。
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そこへ登場したのがチトワン国立公園から駆けつけてきたゾウたちだ。人々をその大きな背に乗せ、直線距離で12kmほど離れたバラトプルの町まで送り届けたのである。[画像を見る][画像を見る]・多くの人々を救助したゾウ部隊
初日(13日)に救助されたのは約300人。その翌日にはソーラハにいた全員の救助を終えることができたらしい。[画像を見る]
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Elephants help rescue stranded tourists at Nepali Safari Park
ゾウのチームによる捜索救助活動はその後も続けられたようだ。[画像を見る]
ひどい嵐と洪水の夜で、腰まで届く水の中ではカメラを取り出すこともできなかった。避難を終えてからソーラハに続く道へ戻ってみたら、ゾウに乗った人に率いられたレスキューチームが活動していた。・しかし被害は大きく…
今は乾いて安全なカトマンズに戻っているけど、ここ何日かは洪水に囲まれて電気も届かなかったんだ。
毎年、6月~9月はモンスーンのシーズンである。もちろん被害も出るのだが、モンスーンがもたらす雨は農作物の成長に欠かせない水資源でもある。
しかし、今回は規模が大きかった。8月18日の段階で、地滑りや洪水など、このモンスーンによる死者はインド・バングラディシュと合わせて221人を数えている。また、避難者は150万人にのぼった。
ネパールでは、モンスーンによる死者数は、既に去年の記録を超えている。
そしてまたタイミングも最悪であった。「ネパールの食糧庫」と呼ばれる農業地帯では、田植えを終えたばかりだったのだ。
だが農作業も命があってこそだ。ゾウによって救われた人々は、未来に向けてまた新たなる生命活動を続けることができるだろう。[画像を見る]
via: RT / Reuters / Instagram など / translated by K.Y.K. / edited by parumo
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