風味を残せる希少な蒸溜機「カフェスチル」を用いて作られた『ニッカ カフェジン』は想像以上のプレミアム酒 (2/4ページ)
近年缶チューハイなどのベースに採用されることの多いウオッカは、そうした果実の香りを邪魔することなくアルコール添加できるのが最大の特徴だからだ。
そんな中、近年ジンが注目を浴びているのは、世界的にウィスキーがブームを呼んでおり、供給量が不足しているから。不足しているなら増産すればいいと思うかもしれないが、欧州の規定では最低でも3年以上、高価なものでなくとも、少なくとも5年以上かかるのが常識。つまり作ってすぐに出荷できないのがウィスキーなのである。角ハイボールでおなじみの「サントリー角瓶」にしても7年以上の熟成を経て出荷されている。つまり今大量に出荷するためには、7年前の段階で予測していなければ不可能ということになる。
そこでジンだ。原料を蒸留して香りづけをすればすぐに商品として出荷できるジン。ウィスキーと同じように40度以上の高アルコールでありながら、ウィスキーを補うために各メーカーが着目したのだと思う。ウオッカでもいいではないかと思うかもしれないが(同様にカフェスチル蒸溜機を用いた「ニッカ カフェウオッカ」も同時発売されている)、基本的に無味無臭のアルコールという側面の強いものよりも、特徴的な香りのあるジンの方がウィスキー代替として適していると考えたのかもしれない。
そこで特徴的な製法で芳香と味わいを高めたプレミアム・ジン、クラフト・ジンと呼ばれる一つ格上のジンが登場してきた。今回紹介するアサヒビール/ニッカウヰスキーの『ニッカ カフェジン』(700ml・参考小売価格 税抜4,500円・2017年6月27日発売)も、19世紀前半に開発された「カフェスチル(カフェ式連続式蒸溜機)」を使ったプレミアムなジン。