ザコにも魅力がある?『北斗の拳 -世紀末ザコ伝説-』舞台上演・記念インタビュー (1/5ページ)
週刊少年ジャンプの名作『北斗の拳』に登場する名も無き悪党たち──、ザコ。彼らを主役とした舞台『北斗の拳 -世紀末ザコ伝説-』が2017年9月6日から9月10日、シアターGロッソ(東京都文京区)にて公演される。『北斗の拳』35周年(ザコ周年)記念作品である。
「ザコの、ザコによる、ザコのための、ザコだけの舞台」と銘打ったこの舞台。プロデューサーは上司からラオウの登場を打診されるも、断固拒絶し、あくまでザコの舞台にこだわったと言う。
非生産的、非合理的、そして近視眼的な悪逆無道行為を働いてはケンシロウに罰せられ、爆裂四散していく名もなきザコたち……。なぜ我々は彼らザコに惹かれるのか。どうしてザコを求めて舞台へと行くのか。ザコの魅力とは何なのか? 今回の舞台の仕掛け人である加藤友誠氏(ノース・スターズ・ピクチャーズ)にザコの魅力について話を聞いてきた。
■ザコの尽きせぬ魅力とは?
加藤友誠(以下ザコP)「こんにちは。『北斗の拳 -世紀末ザコ伝説-』プロデューサーの加藤友誠です。ザコPと呼んで下さい」
──ザコの魅力に関する様々なお話をお聞きしたく参りました。建設的議論のための前段階として、まずは呼称を確定したいのですが、私の知るところ「ザコ」「モヒカン」「モヒカンザコ」「無法者」「悪党」などの呼称があります。公式ではどのような呼び方をしていますか。
ザコP「ザコ……ですね。原哲夫先生も『ザコ』と呼んでいます。原作の武論尊先生も『ザコ』だったはずです」
──分かりました。当記事も「ザコ」で統一します。