秋津壽男“どっち?”の健康学「目の充血を抑えるために目薬は必要?健康維持のための水泳でも気になる赤眼対策」 (1/2ページ)

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秋津壽男“どっち?”の健康学「目の充血を抑えるために目薬は必要?健康維持のための水泳でも気になる赤眼対策」

 この夏、プールや海で遊んだ方も多かったことでしょう。水泳は代表的な有酸素運動のスポーツです。続ければ、体が引き締まって筋力がアップします。もちろん、健康維持やダイエットにも役立ちます。

 運動量はランニングと同程度ですが、健康へのリスクは水泳のほうがはるかに低く、水中を歩くだけでも十分に運動になりますので、高齢者の方には特に勧めたい運動です。

 先日、ある患者さんから「水泳を終えたあとに目が充血するのですが、目薬をさしたほうがいいですか?」との相談を受けました。そこでお題です。目薬はさすべきか、ささなくてもいいか、どちらでしょう。

 充血とは目が出血しているわけではありません。白目にある結膜の細い血管が拡張しているだけのこと。体温よりも低い点眼液を注入することで血管は締まりますが、それは充血を目立たないようにごまかしているだけのこと。「人と会うので充血を抑えたい」ならまだしも、充血は放っておいても確実に治ります。

 つまり充血対策には目薬でなくとも、喫茶店の冷たいおしぼりを目頭に乗せるだけでも十分に充血は治るのです。

 また、人間は天然の目薬である涙を持っています。通常で1日に2~3ccほど分泌される涙の中にはIgAという免疫物質、ムチンという保護物質、目に刺激を与えるミネラルなどが含まれています。目にゴミが入った時、放っておいても涙が出てくるのは、体がゴミを流そうとするからです。

 いわば涙は「完璧な目薬」であり、いちばんいいのは「涙を流すこと」なのです。目薬をわざわざ買うよりも、涙に任せるのが賢いわけです。

 目薬などない時代、子供の目にゴミが入った時、母親は母乳で目を流していました。母乳には涙と同じ成分が入っており、しかも体から出た直後の母乳は無菌状態なので、生理食塩水で洗うのと同じぐらい清潔なのです。

 目薬を含め、医薬品は「第一類」「第二類」「第三類」と区分されています。一般的に眼科で処方される目薬は、細菌性結膜炎で目ヤニが出て目が開かない、あるいは白内障・緑内障の治療のためなどの効果がある「第一類」であり、薬としての効果も高いのです。

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