「米朝情勢」超絶エスカレートの行く末 (1/2ページ)
アメリカと北朝鮮の緊張が高まる中、互いの指導者による“挑発合戦”もエスカレートしている。
「核弾頭を搭載も可能と主張するICBM(大陸間弾道ミサイル)の発射実験を繰り返し、米国を攻撃する能力を誇示してきた北朝鮮は、8月9日に高官が“ミサイル4発を同時にグアム沖40キロの海域に撃ち込む用意がある”という計画を発表。それに対し、米国のトランプ大統領は8月11日にツイッターで〈軍事的な解決手段は整っている〉と“口撃”しました」(全国紙外信部記者)
米国は8月21日からは、毎年恒例の韓国との軍事演習も開始。それに加えて、空母2隻も周辺海域に展開するなど、まさに臨戦態勢。
対する北朝鮮は29日に弾道ミサイルを発射。9月9日の建国記念日に向けて国威発揚すべく、「米国が挑発してくるならソウルを火の海にする」と息巻く。
朝鮮半島で動乱が起これば、いきおい日本も巻き込まれることは必至。はたして、このまま“米朝開戦”となるのだろうか――。だが、ある防衛省関係者は、次のような分析をする。
「現状、すぐに開戦とはならないでしょうね。北朝鮮の“グアム攻撃計画”の中身を見てみると、まず“直接攻撃”ではなく、あくまで40キロ沖が標的。また、撃ち込むというミサイルはICBMとは違い、中距離弾道弾なので、米国の“反撃すべき”というガイドラインには抵触しない。これまでにないレベルの挑発行為ではありますが、ギリギリの線を狙っていることが分かります」
一方のトランプ政権だが、いくらなんでも先制攻撃をするわけにはいかない。「そのため、8月5日には北朝鮮に石炭や鉄鉱石の全面輸出禁止を命じる国連の安保理決議を採択。挑発的な言葉を投げつける一方で、実際には経済制裁によって相手の戦意をくじこうとしているんです」(前同)
お互い、最大限の挑発をしながら、「どちらが折れるか」というチキンレースを演じている状況。この背景には、両者に共通する“内憂”があるという。
「困窮する国民の不満がピークに達している北朝鮮は、米国に対する敵対心を煽り続けることでしか、政権の求心力を保てません。