安倍首相が決断する「9.22小池百合子解散」 (2/5ページ)
そして、トリプル補選の予定と同じ10月22日に総選挙を実施するというのだ。「永田町では早くも、その解散の“ネーミング”が話題になっています」(前同)
古くは吉田茂内閣の「バカヤロー解散」。最近では、小泉純一郎内閣の「郵政解散」や麻生太郎内閣の「政権選択解散」などがあったが、今回はズバリ、「小池百合子解散」になりそうだという。東京都知事が、解散とどう結びつくというのか。前出の有馬氏がこう続ける。
「解散というのは選挙で勝てるときを狙うのが鉄則。ところが、自民党は7月の都議選で小池知事率いる都民ファーストの会に歴史的惨敗を喫しました。噂される“小池新党”と総選挙で戦うことになったら、25ある東京選挙区は全滅しかねません。小池知事の国政進出への準備が整わないうちに、安倍首相はなんとか衆院で単独過半数を維持したいと考えているんじゃないでしょうか」
自民党としては安倍首相の悲願である憲法改正に必要な議会の3分の2の勢力を確保するのが理想ではあるが、もはや、そんなことにこだわってはいられない。過半数を割り込み、下野するリスクだけは避けなければならないのだ。
「来年4月には消費増税が実施され、解散が遅れれば遅れるほど、“追い込まれ解散”につながります。また同時に、それは小池知事に利することにもなるんです」(前出のベテラン記者)
実際に、小池氏は動き始めている。小池氏に近い若狭勝衆院議員が国政新党の結党を視野に、政治団体「日本ファーストの会」を設立。9月16日には政治塾「輝照塾」を立ち上げ、第1回目の講師として小池氏を招く予定だ。
この動きに小池氏周辺からは「小池さんと若狭さんは別」「小池さんは国政への復帰はまったく考えていない」「小池さんは、若狭さんと都民ファーストとの間に明確な線引きをしたいのが本音」などという声が漏れ伝わってはいるものの、有馬氏はこう分析する。
「小池さんもあんまり“やる”“やる”というと、都政をないがしろにしている印象を与えます。しかし、若狭氏と小池氏が連動しているのは誰の目にも明らかです」
小池氏の別働隊とも言える日本ファーストの会が動けば、政局も動き出す。