「UFOブーム」と「超合金ブーム」が合体した大傑作玩具 (1/2ページ)
1960年代までは、金属製無垢材の男子向け玩具といえば『ベーゴマ』と『ミニカー』でした。原始的な鋳物の技法で作られるベーゴマに対して、ミニカーは開発費のかかる精密な金属型に溶けたアルミニウム・亜鉛・銅などの合金を高圧で注入し、迅速に凝固させ取り出す“ダイカスト法”で成形した複数の部品を組み合わせて作るので、小さな割には高級な玩具でした。
このダイカストを実在の車にだけではなく、『バットマン』や『サンダーバード』、『謎の円盤UFO』など、人気キャラクターものに応用したのがイギリスのコーギー社です。
1970年代に入り、日本の玩具メーカーもようやくキャラクターものの金属製ミニカー市場に参入します。まず、先鞭を付けたのはエーダイ社の『グリップキャラクター』シリーズで、サンダーバードのメカを英国産のものよりも小型にし、安価に販売して成功。次にバンダイの系列会社ポピーが『ポピニカ』シリーズと銘打って『仮面ライダー』のサイクロン号などをミニカー化し、大ヒットとなります。
その“金属+キャラもの路線”を、さらに複雑でパーツ構成も多いロボットで挑戦し、アニメ設定のまま『超合金』というネーミングで1974年初頭に発売したのが、ポピーの『超合金・マジンガーZ』でした。
これまでのロボット玩具にはない、手のひらに乗るサイズでズシリと重く冷たい感触は、たちまち子供たちを魅了。超特大ヒットとなり、今日まで続くロングセラー商品に大化けしました。
このアイデアがビッグバンとなり、以後、各社から“〇〇合金”と名乗った類似品が出るわ出るわ。一大合金ブームが巻き起こったのです。
1970年代中~後期の合金玩具ブームと同じころ、日本では空前のUFOブームの真っただ中。この2大ブームに乗じてもうけようと各玩具メーカーが次々とUFOの合金玩具を発売します。
一番力を入れていたのが中嶋製作所でした。『ウルトラ合金UFOシリーズ』と銘打って3種のUFOを発売。

1号は斬新なデザインの葉巻型。