安倍首相が直面「秋の政局波乱」一部始終 (5/5ページ)
C記者 財務省とベッタリの麻生財務相は、いったん先送りになった増税を今度は予定通りに断行する立場。一方の二階氏は“道路族”だから、財務省は眼中にない。安倍総理もアベノミクスを失速させる増税を本音では先送りにしたいので、二階氏は「増税には見極めが必要」と主張し始めた。これは麻生財務相にすれば面白くないだろうね。
■野田聖子総務大臣もバックは財務省 B記者 安倍総理の天敵である野田聖子総務相も、バックは財務省ですから増税推進派です。今後、財務省が空気を入れる形で、消費増税を巡るバトルが政局になる可能性もあります。
D記者 モリカケ問題でも“財務省黒幕説”がありますよね。
■一番ワリを食ったのは菅義偉官房長官 B記者 確かに財務省は怪しい。ただ、一番ワリを食ったのは、菅義偉官房長官。モリカケでの対応が後手後手に回って、混乱を招きました。菅氏が一貫して、自民党で“反小池”の立場を取ってきたのも痛手でしたね。官房長官に留任しましたが、改造後はめっきり力を落としましたね。
■世論調査で大人気とご機嫌の石破茂氏 D記者 ポスト安倍を巡る動きはあるんですかね?
B記者 ご機嫌なのは石破茂氏。各種世論調査で安倍総理よりも人気が高いと出ているため、その気なんですよ。衆院解散が来年の総裁選の直前になった場合は、「国会議員票もかなり取れるはず」と皮算用しているようです(笑)。
Aデスク とはいえ、党内で石破さんを本気で担ぐのは石破派のメンバーだけ。ポスト安倍の本命は、外相から政調会長に鞍替えした岸田文雄氏だろうな。
記者C 岸田氏は“総理のイエスマン”と言われていたけど、ついに閣外に出た。総裁選にも立候補を決心していると聞いたけどね。
Aデスク 総裁選には出るはず。ただ、総理のイエスマンは卒業しても、宏池会名誉会長の古賀誠氏のイエスマンは卒業できていない。ここがアキレス腱だね。
■羽田孜元総理大臣は篤実な人だった D記者 最後に、急逝された羽田孜元総理の思い出はありますか?
C記者 第80代の総理だけど、少数与党だったため、在位64日と超短命に終わったね。日本国憲法下では、最も短命な総理だ。
Aデスク あまり切れるタイプではなく、インタビューでは何を言っているのかよく分からなかったけど(笑)、篤実な人だった。民主党時代の羽田さんの勉強会から、前原派、野田派もできた。自民党出身だけど、しがらみ政治の打破をモットーとして、政治改革に人生を捧げた方だったね。享年82。ご冥福をお祈ります(一同合掌)。