鈴木砂羽「土下座強要騒動」で見えた芸能村のかばい合い体質/久田将義コラム (1/2ページ)

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鈴木砂羽「土下座強要騒動」で見えた芸能村のかばい合い体質/久田将義コラム
鈴木砂羽「土下座強要騒動」で見えた芸能村のかばい合い体質/久田将義コラム

 女優鈴木砂羽が初演出と主演を務めた舞台「結婚の条件」が14日、初日を迎えました。舞台終了後、記者に囲まれた鈴木砂羽は感極まった表情で涙を流していました。稀有な女優さんです。しかし、記者が聞きたいのは舞台の事ではありませんでした。舞台外で起きた「土下座強要」について、でした。

 ざっくり整理します。

・稽古中に鈴木砂羽が出演女優二人(同じ事務所)に練習早退を告げられ、キレた鈴木砂羽が土下座して謝れと言った。

・舞台公演二日前に女優二人が降板という異常事態。

・ブログに女優がその事を書いて炎上。

・ワイドショーなどでコメンテーターが舞台監督とはそのようなものという論調を展開(しているように見える)

・鈴木砂羽が舞台初日を終えて、土下座強要を否定

・女優の所属事務所社長がテレビ出演して土下座強要はあったと反論

 鈴木砂羽と事務所社長の言い分が真っ向から分かれています。

 確かに人前で演技をするなどということは、人と違った際才能がなければ出来ないはずです。我々とは違う世界に生きているのです。異界の住人と僕などはとらえています。それほど芸事の世界は厳しい。だからこそ、人格否定されようが罵倒されようが、良い作品を残し、ファンの前で演技をし、喜んでもらうという、とても想像のつかない世界です。

 が、今回、問題となっているのは実は、鈴木砂羽が土下座を強要したかではない気がしています。本質は、土下座もやむなしの世界が演劇界だと援護する同業者と業界内の抗いがたい空気だと思っています。

 テレビでのコメンテーター達の「俺たちのころは」「私たちの時代は」のあとに続く言葉は「それが当たり前だった」です。

 そのあとに「それはいけないけれど」とエクスキューズをつけるのですが、これは視聴者の反感らに対するとってつけた予防線である事は視聴者もバカではないから。気づいているでしょう。

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