一丸、責任…。U20トロフィー制覇のU20日本代表、帰国直後の声。 (2/2ページ)

ラグビーリパブリック

最後のU20日本代表参加に際し、「非常に責任を感じていました」とのことだ。

「U20日本代表に参加するのは今年が3回目なんですけど、去年はU20チャンピオンシップから降格して悔しい結果を残したので…」

 大会前の人員入れ替えにも、実際に時間が経てば「(主力候補の)メンバーがいなくなったのは大きいと思ったんですけど、向こうへ行って一緒に練習したら、『イケるな』と思いました」と相対化できるようになっていた。FWの軸として、持ち前のフィジカリティを発揮。U20ポルトガル代表戦では、鋭いキックチャージでボールを得て先制トライを奪った。ミッションクリアを受け、破顔した。

「今度は優勝して、後輩たちのためにもう一回上に上がりたかった」

 このチームをまとめたSOの眞野泰地主将は、コンディション不良で決勝戦に出られなかった。それでも「主将という立場なので、チームに貢献するような行動をしました」。練習見学の合間に一人ひとりへ声をかけ、当日に発揮される仲間のエネルギーを蓄えた。

「行動で示すということは変わらなかった。チームのために何ができるかを心掛けてやっていました。練習を観ながら、外から雰囲気を盛り上げられるようにしたり。(グラウンドに入らない分)一人ひとりへの声かけはしやすくなったので、そのことは特に意識しました」

 3月のチーム始動時からリーダーシップを取ってきた東海大の2年生は、最大の大舞台に顔を出せずとも船頭役の役割を全うしたのである。追加招集された選手に関しては、「チーム内にはプレーブックというノートがあったのですが、それをしっかりと読んで、理解して、ついてきてくれました」と感謝を口にした。

 結局は上位大会のU20チャンピオンシップへの復帰を決めるも、「特別な準備をいまの時点からしなくては」と遠藤ヘッドコーチ。この晩夏のレビューをもとに、上位大会に居続けるための手はずを整えたい。

(文:向 風見也)
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