【プロ野球】愛斗(西武)と三ツ間卓也(中日)。8月度ファームMVPの2人が見せる無限の可能性

9月11日、NPBが8月度の「スカパー! ファーム月間MVP賞」を発表した。
見事、受賞したのは愛斗(西武)と三ツ間卓也(中日)の2人。あらためて2人の活躍を振り返り、今後の展望を考えてみたい。
※野球の見方が変わるスマホマガジン『野球太郎Pocket』と『週刊野球太郎』でニュースやコラムが読み放題!
■愛斗(西武/外野手/20歳)
■8月の2軍成績
16試合:打率.327(55打数18安打)/4本塁打/10打点/1盗塁
■2軍成績
43試合:打率.358(148打数53安打)/8本塁打/25打点/3盗塁
■1軍成績
9試合:打率.000(5打数0安打)/0本塁打/0打点/0盗塁
またしても西武にスラッガー候補が現れた。2015年のドラフト4位で花咲徳栄高から入団した愛斗が早くも素質を証明しつつある。
そのスイングは豪快そのもの。バットが背中を打つ豪快なスイングで特大の飛距離を生み出す。右方向にもうまく打球を上げる技術があり、ホームランバッターの匂いをひしひしと感じる。
高卒2年目で2軍レベルは軽々とクリア。初の1軍昇格では5打数3三振と力みが出てしまったが、願わくば楽な場面で中・長期的に1軍で起用し、育成したいところだ。
■三ツ間卓也(中日/投手/25歳)
■8月の2軍成績
7試合:2勝1敗/投球回20.1/26奪三振/防御率0.87
■2軍成績
14試合:2勝1敗/投球回27.1/奪三振33/防御率1.32
■1軍成績
33試合:2勝1敗/11ホールド/奪三振24/防御率2.78
BCリーグ・武蔵ヒートベアーズから2015年に育成ドラフト3位で中日に入団し、昨オフに支配下登録を果たした三ツ間卓也が新たな一面を見せている。
今季は開幕1軍をつかむと「右」のワンポイントやセットアッパーなどを務め、春からバリバリと働いた。しかし、5月後半から徐々に疲れが見え、6月にリフレッシュ降格。そこから2軍で力をつけ、8月のファームMVP受賞につながった。
さらに8月後半には先発で起用され、2試合で2勝を挙げる好投。先発適性を示し、9月1日に1軍再昇格。9月9日の広島戦で初の1軍先発マウンドを踏んだ。初登板では5回3失点で勝敗はつかなかったが、8四球を出しながらも3失点で抑えた投球には粘り強さを感じた。
先発ローテーションに食い込むのか、はたまたリリーフエースになるのか、いずれにしてもサイド右腕・三ツ間が投手陣再建のキーマンになりそうだ。
(成績は9月14日現在)
文=落合初春(おちあい・もとはる)