中年女性に警鐘!睡眠時間が1時間短いとウエストが約1cm太くなる?
睡眠不足は心身に影響を与えることは知られていますが、肥満との関係も分かってきています。
睡眠時間の長さとウエストの太さとの最新研究もあり、大変興味深い結果が紹介されておりました。
今回は睡眠時間の最新研究から、年代別の睡眠時間の長さ、健康リスクを医師に解説していただきました。
睡眠時間とウエストの関係の最新研究

研究内容
イギリスで19〜65歳の1615人を対象にした研究があります。睡眠時間とBMI、ウエストのサイズ、血液検査結果を調べ、関係を検討したものです。
研究結果
睡眠時間が長いほど、以下の結果が出ました。
・BMIは小さい(体重が少ない)
・ウエストが細い
・善玉コレステロールであるHDLコレステロールは多い
・血糖値の指標であるHbA1cが少ない
・炎症の指標であるCRPが少ない
つまり、睡眠時間が長いほどスリムで健康的な体である傾向があったということです。睡眠時間が1時間長いと、ウエストは0.9cmスリムになる傾向がありました。
理由としては、睡眠時間が短いと食事が不健康になり摂取カロリーが多くなり、基礎代謝が少なくなる傾向があるためではないかと推測されています。
ただ、「睡眠時間を実験的に長くしてもらうと、ウエストが細くなった」という研究ではないので、「眠りさえすれば痩せられる」と解釈しないよう注意が必要です。
睡眠時間の長さは年代によって違う?

平均睡眠時間
10代〜70代以上、すべての年齢層を合わせての日本人の平均睡眠時間は平日7時間15分ほどとされています。
睡眠時間が短い年代は?
働き盛りの30〜50代男性、40〜50代女性の睡眠時間が最も短く、7時間を切っています。
中高年女性は更年期によるホルモン変動も関係して不眠になりやすくなっています。
また、仕事・育児・家事で多忙であり、睡眠時間を削らないと生活が回らないということもあるかもしれません。
6割の人が6時間〜8時間眠っていますが、6時間未満の人が13%ほど、8時間以上の人が25%ほどいることが分かっています。
季節によって異なる睡眠時間
冬には30分ほど睡眠時間が長くなる傾向があります。日照時間との関係があるのではないかと考えられています。
何時間眠る必要があるかは人それぞれですが、日中に眠気で困らない程度の睡眠が理想的です。
(参照:NHK 国民生活時間調査 日本人の生活時間2015)
睡眠不足は健康にどう影響する?
睡眠不足や不眠は、以下のリスクを増やすと言われています。
・肥満
・高血圧
・糖尿病
・心臓病
・うつ病
睡眠が乱れると食事や運動も乱れがちになること、レプチンやグレリンといった、食欲やエネルギー消費に関係するホルモンに影響を及ぼすことなどが原因ではないかと考えられています。
眠るためにお酒を飲むのは良いの?

日本人は寝酒の習慣がある人が多いと言われています。特に交代勤務者(日によって眠る時間帯が変わる)や男性で多いと言われています。
飲酒すると、眠りにつくまでの時間は短くなりますが、深い睡眠が減ってしまい、睡眠の質が悪化すると言われています。
また、睡眠時無呼吸を悪化させ、いびきをかきやすくなります。
お年寄りになると早寝早起きになるのはなぜ?

成人してからは20年ごとに睡眠時間が30分ほど短くなり、早寝早起きの朝型になると言われています。
特にこの傾向は男性で顕著です。おそらく体内時計が年齢に伴って変化するためではないかと言われています。
最後に医師から一言
眠れない・眠っても疲れが取れない・日中のつらさが続く場合、うつ病などが隠れている場合もありますので、心療内科などを受診してみてください。
(監修:Doctors Me 医師)
参考文献
Potter GDMら PLOS one 2017. Longer sleep is associated with lower BMI and favorable metabolic profiles in UK adults: Findings from the National Diet and Nutrition Survey