「インフレ」とは? 意味とメリット・デメリットを詳しく紹介! (2/3ページ)

フレッシャーズ

昨今問題になっている、任天堂のゲーム機『Nintendo Switch』の転売問題などは、まさにこの需要インフレのスモールバージョンといえますね。

次にコストインフレです。こちらはモノを作る際の生産費の上昇を原因とするインフレです。例えば人件費(賃金)や原材料費の高騰などが原因とされます。日本でも1970年代に起きた二度のオイルショックは、このコストインフレによるものです。他にも、世の中に出回る貨幣量が増えることで起こる「貨幣インフレ」もあります。

また、インフレはその速度によっていくつかに分類されており、例えば緩やかなインフレは「クリーピング(忍び寄るの意)・インフレーション」、年間10%程度の上昇率のものを「ギャロッピング(馬の駆け足という意味)・インフレーション」、3年間で累積100%(年率約26%)といった急激な物価上昇が起こることを「ハイパー・インフレーション」と呼びます。

■インフレのメリット・デメリットは?

インフレになると経済状況がよくなり、お給料も上がるなど、メリットは多くあります。特に日本の高度成長期のような緩やかなインフレは、国の経済を大きく成長させるためには重要といえます。
また、インフレによって物価が上がると、その国のお金の価値が下がります。日本円で例えると、円安になるということです。ドル円相場で考えた場合、1ドル=100円だったものが1ドル=120円になるということですから、ドルを持っている人にとってはお得ですよね。例えば海外の人たちは、日本を訪れるメリットが上昇するため、訪日観光客が増えるのです。インバウンドが増えれば、それだけ観光業界も潤います。これもメリットといえるでしょう。

しかしインフレが加速することで、今度は物価が上がり過ぎるというデメリットも出てきます。物価の上昇と景気の上昇のバランスが崩れてくると、どこかで頭打ちとなります。そうすると、これまでと違いお金を使わなくなるため、供給が上回り、今度は物価が下がっていくのです。この「物価が下がり続ける現象」をデフレ(デフレーション)と呼びます。日本でも長い間インフレが続きましたが、バブル崩壊以降にデフレに突入。

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