労働時間がいちばん長い都道府県は? ランキングで明らかになる「格差」 (2/2ページ)
このランキングは「正規雇用者比率」「大卒者進路未定者率」「学力」「社会教育費の支出」「女性の労働力人口比率」など、多くの指標をもとに決められている。福井県は、その多くで上位(高くないほうが良い指標では下位)にランクインしている。
つまり、仕事や生活、子育てや老後のケアなどが充実しているという意味で「日本一幸福な県」だという。
ところが、文部科学省が2010年に実施した「地域の生活環境と幸福感についてのアンケート」では、福井県は35位。つまり、当の福井県民の多くは「あまり幸福ではない」と感じているというデータがある。
数字から見るだけでは、「幸福」は測りきれないのかもしれない。
本書では、他にもさまざまな都道府県のランキングを知ることができる。
たとえば、四国・九州地方は文化面のランキングでは苦戦しており、全国の図書館数のランキングでは、「宮崎県」を最下位に、徳島県、香川県、佐賀県と続きます。また博物館数も、下位は四国・九州地方が多井傾向にある。
文化面の指標で取り上げているユニークなランキングが、「人口1万人あたりの喫茶店数」。
「喫茶店はただの飲食店と言うだけでなく、そこで読書をしたり、サロンのように人と交流したりする文化的な空間と言う側面も持っているから」というのが、このランキングを本書で取り上げた理由のようだ。
さて、気になる順位だが、1位から、長野県、富山県、福井県、石川県、愛知県と続く。中部地方は喫茶店天国といえそうだ。
そんな喫茶店でもする「読書」に関連し、「年間の書籍購入額」でランキングされているのだが、これは少し意外な結果だ。
1位:島根県(1万5943円)、2位:千葉県(1万5686円)、3位:徳島県(1万3962円)。
都市圏のほうが本が買われているのかと思いきや、そうではない。ただ、読書のランキングについては地域性がみられないのが特徴だとも本書で解説されている。
他にも、子供・教育、健康、社会・福祉、政治などの都道府県ランキングが調査されており、著者はこの先住む都道府県を選ぶ際の参考にしてほしいと述べている。「住めば都」という言葉もあるが、どうせなら自分のライフスタイルや将来の展望に合った都道府県に住むために参考になる一冊だ。
(ライター/大村佑介)