「危機的大赤字」改善を迫られるフジテレビ

まいじつ

SIN / PIXTA(ピクスタ)
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各テレビ局が秋の番組編成を発表した。

視聴率トップの日本テレビは大幅な変更がなく、各番組の中身をリニューアルして臨む方針を示した。

TBSは、過去2回の特番が放送されて好評を得た『教えてもらう前と後』を、火曜日の午後8時枠の新番組にし、フリーアナウンサーの滝川クリステルを起用する。さらにいままでゴールデンタイム(午後7~10時)に行っていた56分の番組開始を改め、8時や10時といった“正時スタート”を明確にして、番組の認知を目指すという。

テレビ朝日は、日曜日の午前5時50分~8時半に東山紀之がキャスターを務める新ニュース情報番組『サンデーLIVE!!』をスタートさせる。そして、この時間の定番だった『仮面ライダー』シリーズと『スーパー戦隊』シリーズの放送時間を変更するなど、休日の朝に勝負に出る様相を呈している。

そんななか、長期の低迷が続くフジテレビは、鳴り物入りで始めた『フルタチさん』を終了させ、同じく古舘伊知郎を司会に起用した新バラエティー番組『モノシリーのとっておき~すんごい人がやってくる!~』を始める。夜の報道番組も一新し、ハーフモデルの市川紗椰が進行を務めた『ユアタイム』が終了し、同局の椿原慶子アナがキャスターを務める『THE NEWS α』が新たにスタートする。

「フジテレビはギャラのかかるフリーアナウンサーの起用を見送り、局アナだけで番組を回す方針です。フジテレビ幹部が『いま、フジは完全に非常事態です』と話すなど、完全に崖っぷちの状態です」(フジテレビ関係者)

「1年後は全く違う番組が並んでいる可能性もある」

幹部がそこまで話す理由は明確だ。フジメディアホールディングスが株主総会で発表した決算報告書の中身にそれは現れている。売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する四半期純利益が、どれも対前期比で大幅な赤字なのだ。特にフジテレビがひどく、売上高は前期比マイナス10.2%、営業利益はマイナス81.2%という危機的な数字である。

「6月に就任した宮内正喜社長は『企画やドラマについて、具体的な指示をすることはない。ただ、視聴率を上げて業績を回復する大命題がある。その3つの改編を経て、目に見える形の視聴率回復をしていく。最終的には、タイムテーブルを真っ白にするくらいのつもりで改善をしていく』と語っていました。さらに『1年後は全く違う番組が並んでいる可能性もある』と言い切るなど、結果を求めています」(同・関係者)

この大幅な改編がどうなるかは番組の中身次第だろう。製作現場で働く人々は首元を気にしているかもしれない。

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