「新たな市場を創造する」とは一体どういうことなのか? (1/2ページ)

新刊JP

『カテゴリーキング Airbnb、Google、Uberはなぜ世界のトップに立てたのか』(集英社刊)
『カテゴリーキング Airbnb、Google、Uberはなぜ世界のトップに立てたのか』(集英社刊)

Facebook、Airbnb、Uberなどの世界的に注目を集めている企業について、どのくらい知っているだろうか。真新しく、便利で、優れたプロダクトを開発し、世の中に向けて提供し続けている。だが、彼らによってもたらされたインパクトは、それだけではない。

簡単に説明すると、Airbnbは「バケーションレンタルサービス(民泊サービス)」を、Uberは「ライドシェアサービス(自動車配車サービス)」を世界的に展開している。Facebookは言わずと知れたSNSの世界最大手である。

彼らの特徴は、既存の分野内で真っ向から勝負したのではなく、既存の分野から少しはみ出して、新しいビジネス領域、つまり市場を創造した点にある。つまり、新たなカテゴリーを生み出し、そのトップを維持し続けているというわけだ。

2016年にアメリカで刊行され、高い評価を受けた“Play Bigger”の日本語版『カテゴリーキング Airbnb、Google、Uberはなぜ世界のトップに立てたのか』(アル・ラマダン、デイブ・ピーターソン、クリストファー・ロックヘッド、ケビン・メイニー著、長谷川圭翻訳、集英社刊)は、彼らを「カテゴリーキング」と呼び、なぜ常に勝者であり続けることができているのかを説明している。

しかし、「カテゴリーキング」とだけ言われても、イメージしにくいだろう。
『カテゴリーキング』の日本語版まえがきを執筆した東京理科大学大学院教授の宮永博史氏が、「アルコール度数0%の完全ノンアルコールビール」を例に説明をしているのでご紹介したい。

2009年にキリンビールが生み出した「キリンフリー」は、それまでの微量のアルコールが入っていたノンアルコールビールとは違い、アルコール度数0%の「完全ノンアルコールビール」の製造を実現。その一方で、製造方法に工夫を重ね、技術開発を行い、ビールらしい味わいを再現した。その結果、ノンアルコールビールの売上増を達成し、さらに酒業界に「ノンアルコール」という新たなカテゴリーを創出する原動力になったのだ。つまり、キリンは「ノンアルコール」のカテゴリーキングとなったわけである。

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