野菜泥棒は中国人による謎の組織が関与?農作物大量盗難事件の犯人像に迫る (1/2ページ)

デイリーニュースオンライン

日本各地で相次ぐ農作物の盗難に中国人が関与? (C)孫向文/大洋図書
日本各地で相次ぐ農作物の盗難に中国人が関与? (C)孫向文/大洋図書

 こんにちは、中国人漫画家の孫向文です。

 2017年9月12日、『ひるおび!』(TBS系)内で、日本各地で農作物の盗難が相次いでいるというニュースが報道されました。

■大規模盗難事件には組織が関与している?

 主に盗難されているのはトマト、梨、レモンなど、比較的保存期間が長いものや加工食品として利用可能なもので、北海道が最大の被害を受けています。

 犯行の共通点は、農作物が紛失しても一見気がつかないような広大な農地を狙う、個人では消費しきれない量を一度に盗むというもので、これだけ大規模にわたる盗難事件の背景には犯罪組織が関与している可能性が高く、転売が目的ではないかと『ひるおび!』内では推測されていました。

 僕がテレビでこの事件の報道を聞いた時、犯人は在日中国人組織によるものではないかと予想しました。ここ数年、貴金属を狙った中国人窃盗団による犯罪事件が日本で頻発しています。

 中国では不正ビザを使用した格安ツアーが実施されており、多くの中国人たちが犯罪行為を目的として、ツアーを利用して訪日します。(※9月19日コラム参照)彼らは日本の行政に住民登録されていないため、犯罪行為を行った後、ただちに中国に帰国するという「日帰り犯罪」が可能です。

 今回の事件を見て、犯人が中国人であることを示す証拠がいくつかあります。

 ここ数年、北海道内には中国人たちが激増し、2016年には東京ドーム15個分にあたる約202haの土地が中国資本に買い占められるなど、(農林止水産省調査)中国による進出が相次いでおり、「このままでは北海道は侵略されてしまう」と考える地元の方もいるようです。

 農作物が大量に育った場合、農家の人が親戚や友人、隣近所に余剰分を無償で分け与えるというのは、日本ではよくある光景です。農作物の盗難があった場合も、昔の日本の漫画でよくあった、子供が隣の家の柿を盗んで叱られるといった他愛のないものがほとんどで、今回の事件のような大規模なものは日本人の発想とは思えません。

 日本と違い、中国国内には「不法侵入罪」という法律は存在せず、仮に誰かが他人の敷地や住居に無断で押し入っても、窃盗を行わなければ罪に問われません。さらに多くの中国人には「施錠されていない場所は公共の場所」という認識があり、何の防犯対策も施していない農地は窃盗しても構わないと考えます。そのため、中国の大半の農地は金属製の柵や有刺鉄線に囲まれています。

 中国人の意識を表すエピソードを紹介すると、2003年、中国最大手のIT企業「テンセン社」が「QQ牧場」という農業シミュレーションゲームを開発しました。QQ牧場はスマートフォンのアプリに移植され、現在でも中国国内で人気を博しているのですが、プレイヤーの間で「オンラインで友人となった別のプレイヤーの野菜を盗む」という行為が流行しています。驚くべきことにメーカー側も盗難行為を推奨しており、友人関係を結んだ相手から野菜を盗めることを盛んにアピールし、「窃盗の機会を増やすために友人をたくさん作ってください」と呼びかけているのです。

 QQ牧場内の農作物の栽培時間は現実世界とリンクしているため、このゲームに熱中する主婦が、友人が農作物に水をやる直前の午前3時に起床してゲーム内の野菜を盗むという行為も発生しました。中国社会では発覚しない窃盗行為は、「悪いこと」ではなく、「すごい技」と認識されます。

 さらに、大気、河川、土壌など中国国内の自然環境は汚染され尽くしており、育つ農作物は危険なものばかりです。そのため、安全な日本産の農作物は中国では非常に人気があり高値で取引されます。日本では廉価な農作物が大量に盗難されるのは、中国で巨大な利益を生み出すからです。

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