できちゃった結婚って実際のところどうなの? もはや当たり前?
できちゃった結婚について、あなたはどう思いますか? 本来ならば結婚して、子どもを作るのが一般的な流れですよね。でも、最近は授かり婚とも呼ばれ、子どもができてから結婚をする流れが、定着しつつある印象がありませんか。
ひと昔前なら、いいイメージを持たれなかったできちゃった結婚ですが。時代が移り変わって、世間はいまどう思っているのか。今回は世の中のイメージを踏まえながら、できちゃった結婚の賛否を考えたいと思います。
「できちゃった結婚」という言葉を耳にするようになったのは、2000年以前からでしょうか。芸能人を筆頭に、当初は「結婚前に子どもができるなんて……」という印象だったのが、いまは「そういう結婚の仕方もある」という風に、世間のイメージが変わってきた気がします。
できちゃった結婚で多いイメージは、20代前半の若いカップルでしょうか。結婚よりもセックスすることに興味が向き、結果、避妊せずに子どもができてしまい、結婚するパターンです。そのため、世間は「はしたない」「だらしない」という印象を抱いてしまうことが多いように思います。
ただ、なにも若い世代だけに限るわけではないでしょう。傾向としては若い世代が多いのでしょうが、たとえば20代後半以降でも、できちゃった結婚で結婚するパターンも存在するように思います。
ただしこの場合、若い世代と違うのが、結婚をすでに考えていて、子どもができたことで結婚にいたるパターンが多いということでしょう。子どもができたことをきっかけに、結婚に踏み切るのです。
逆を返せば、子どもができなければ、なかなか結婚に踏み切れないカップルも多いということでしょうか。この辺りは同じできちゃった結婚でも、年齢によって意識の差が見られそうです。
できちゃった結婚でも「とりあえずおめでとう」と、祝福ムードになるのはこのためでしょう。なかなか結婚の踏ん切りがつかないカップルにとって、子どもができるタイミングは結婚をするタイミングとして、子どもに恵まれたことで、ふたりが一緒になる運命として捉える人もいるようです。
いずれは結婚するつもりだけど、ふたりのなかできっかけがなく、先延ばしになっているカップルも少なくないと聞きます。それでも、あくまでも結婚は結婚です。子どもがいないからしない、という考えではなく、ふたりがどう考えているのか。
ふたりの今後の人生を考えたうえで、まずは結婚することも大事な選択肢であることも確かですよね。
子どもができたから、結婚する。その責任を取るためにするのは、ちょっと違うんじゃないか……という見方は、いまも昔も変わっていないように思います。責任感だけでする結婚が、上手くいかないのはみなさんもご承知の通り。子どもができたことと、ふたりが結婚することは別物だからです。
以上を踏まえると、現代のできちゃった結婚に対する世間の見方は、どっこいどっこいなところがあるかもしれません。言うまでもなく子どもができれば、その子どもの親となるわけです。
子どもを産み育てる責任と、子どもの幸せを叶えてあげられるよう、親として見守ってあげられる力がなければいけないのは、いまも昔も変わりないと思います。
もし、好きな人との関係で「できちゃった結婚ってどうなの?」と考えることがあった際は、こんな風に気持ちを整理してみてはいかがでしょうか。
Written by 柚木深つばさ