ボディブローの40分。武井日向のインパクト。明大、筑波大撃破までの計画。 (2/2ページ)

ラグビーリパブリック

 敵陣22メートル線付近中央のスクラムを押すと、球が展開された左タッチライン際へ移動。石川らのラインブレイクでゴールライン手前までボールが運ばれるのを確認し、折り返しのパスを受け取る。

 ここから相手のタックラーと正面衝突しながら、そのままインゴールまで足をかき続けた。ゴールキック成功を受けて54-21としたこの場面を、同じく後半から登場の箸本龍雅にこう驚かれた。

「僕は(武井のランの)次のプレーを考えていたんですけど、1人で持って行ってくれて。すげぇ…と思って見ていました」

 國學院栃木高から入学の昨季、レギュラーに定着。8月29日~9月10日までは、20歳以下(U20)日本代表としてウルグアイでのワールドラグビーU20トロフィーに出場していた。国際舞台での戦いを「大きい相手に対してやれるという自信を持てて、課題も見つけられた」と振り返り、帰国後の部内でのアピールぶりをこう明かす。

「帰って来てから、チームですべきことが何かを徹底的に落とし込んでいます」

 終わってみれば会心の勝利も、4年の前田は「前半はロースコアになると思っていましたが、あそこまで苦しむとも思っていなかった。(失点につながった)コミュニケーションミスは減らさなきゃいけない」と反省も忘れない。帝京大の大学選手権9連覇を止める有力候補のひとつとして、さらに加速したい。

(文:向 風見也)
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