デキるマネージャーは“闇のチカラ”で人を動かす (2/3ページ)
「CND」とは、「調整」「根回し」「段取り」のことだ。
たとえば、「今のままでは会社が危ない」「この事業は先が見えている」といったことを業績報告会議などで言っても、周囲の反発があるかもしれない。そして、他部署のリーダーが「そんなことはない」と口々に主張すれば、トップも納得しない可能性が大きい。
そこで「CND」が大切になってくる。
著者によれば、「会社の事業のうち、自分が見えているのは全体の4割から5割」だと吐露する経営トップが多いという。実情を正確に把握し、その情報と先の見通しについて、こっそりトップに耳打ちしておけば、スムーズに事が運ぶはずだ。
管理職やミドルマネジャーには、「使えるものは何でも使う」「他人のスキルを利用する」という泥臭い発想が必要だ。そのためには、この人はどういうスキルを持っているのか、どういう場面で能力を発揮するのかということを知っておくべきだろう。
著者は、「組織内での切った張ったは、結局、情報戦であり諜報戦に強いほうが勝つ」と述べている。
普段から部署にこだわらない横断的なコミュニケーションをとり、「社内諜報」に励むことが大切なのだ。
諜報活動には、ランチの時間を使うといい。社員食堂などで、今日は誰の隣に座ろうかと様子を見ながら「ここ、いいですか?」と動き回る。そこで、「そういえば、あれどうなってるの?」と何気ない会話を交わし、情報と社内人脈を日々、アップデートするのだ。
自部門の人間の情報を持っているのは、管理職なら当然だろう。
しかし、外部とつながりを持ち、いざというときにその人たちの力を借りたり利用したりできるかどうかが、管理職としての真価だ。
携帯電話の電話番号リストに、自部門以外の人が何人載っているか。また、今すぐ電話して、「あれ、どうなってるの?」と聞ける人が何人いるかという視点で、自分の中の「手駒」をカウントしてみるといいはずだ。
■部下に嫌われる覚悟で「カード」を使い分ける管理職の大きな悩みのタネと言えば「部下とのコミュニケーション」だろう。