グループ面接でよく出る質問と答え方、押さえるべき3つのポイントとは?

就活スタイル

グループ面接でよく出る質問
面接が始まったときに特に多くなるのがグループ面接。この頃はまだ面接に慣れていない学生も多く、グループの中で濃淡がはっきり分かれる傾向があります。面接の一次選考として開催されているものですから、ここでうまくコミュニケーションが取れないと希望企業への道が絶たれてしまいます。せっかくの就職活動なので一次選考などでつまずくことなく、スムーズに駆け上がっていけるようにグループ面接でのよく出る質問と答え方をご紹介します。是非参考にして志望企業の内定を勝ち取ってください!



■グループ面接とは?

まずは個人面接との違いをご説明していきます。

・個人面接
個人面接の場合はその名の通り学生1名に対して、面接官1人以上で行うものです。

・グループ面接
学生3名以上~10名以内程度(企業によりますが、たいてい6~7名までが多い)に対して面接官も1~3名程度という形式です。一般的な傾向としては最初にグループ面接を行った後に、選考が進んで行くと個人面接になっていくというケースが多いです。最初の頃は、採用人数に近づけるために集団足切りとしてグループ面接を行う企業もあります。

その際グループで一人しか受からないなどの噂が流れるため、就活生同士が過剰に意識しあうことも。企業側としては業務の効率化を行うことができ、学生側としては同年代の就活生のレベルを見ることができるのでどちらにとっても非常にいい選考スタイルといえます。

しかし、学生の中にはグループ面接が苦手でできれば受けたくないと思っている人が多く、選考に苦戦する学生が多数いるのも事実です。

■グループ面接だからこそ押さえるべき3ポイント

次にグループ面接だからこそ押さえておきたい3ポイントをご紹介します。

1.ほかの人の答えを気にしすぎない

グループ面接が苦手という学生の中には他の人のコメントが気になって、集中ができないという学生もいるかもしれません。特に自分よりもいいコメントを言われた場合、何とかそれを越えようとしてうまくいかなくなるということもよくあります。

人間の心理として隣でいいコメントを言われたら、どうしても気になってしまうという意見はおそらく就活生全員が持つ感想でしょう。しかし自分のペースを乱されないように耐えることは大切です。

他の人が何か言うたびに「まずい!」と思うなど、過剰に反応する方が少なくありません。しかし、企業側がその人を自社に合っていないと思えば、そのいい答えをした人も落選するわけです。あなたのジャッジではなく、企業側がジャッジしますので、グループ面接の場で落ち込んでもほとんど意味はありません。むしろ普段の実力が出せなくなる可能性があるので、徹底して気にしないと決めておくことが大切です。

またグループ面接の場合は用意していた答えや、その場で思いついたものであっても他の学生と重なってしまうケースがあります。もしすでに似たような回答をほかの誰かが言ってしまった場合は、同じ意見でも自分の意見を付け加えて発言するようにしましょう。

2.フラットな気持ちで話を聞く

グループ面接の場合は他の人の話をどう聞いているかというところも面接官に見られています。そこで協調性があるかどうか、コミュニケーション能力があるかどうかを企業側は観察しています。そのため、ライバル認識してしまう相手であってもその気持ちを捨てて、純粋にフラットな気持ちで話を聞いて共感することがとても大切です。

3.指示内容をよく聞く

グループ面接の場合、端から順に自己紹介をすることや隣の人の意見について、「あなたはどう思う?」というような急な質問が来ることもあります。個人面接では絶対にありませんが、グループ面接の場合は自分の番が終わったからといって気を抜いてしまうのはNGです。

指示内容をよく聞いて聞き逃しのないようにしていきましょう。また人数にもよりますが、1つの質問につき、自分の持ち時間としては~1分程度です。グループ全体に質問が3回きたとしても自分が発言している時間は3~4分なので、それ以外の時間は他の人の意見や面接官の顔を見てアイコンタクトでのコミュニケーションをとりましょう。

■グループ面接でよく出る質問と答え方

次にグループ面接でよく出る質問とその答え方をご紹介していきましょう。

<自己紹介の質問>

まず出てくるのが自己紹介の質問です。大学や専攻(学部名)、名前を伝えるだけのケースもあればアピールポイントを軽く混ぜて場を盛り上げるという場合もあります。集団の中で印象に残すにはいいアクションになりそうですね。これも先にやられてしまう場合があるので、その場合は別の方法で意見をいうなどのアピールをしましょう。

アピールポイントとしては、ダンス部に入っていて全国優勝したというような具体的でわかりやすい経歴を付け加えるなどあまり長くならない程度にとどめましょう。

<○○に例えたらという質問>

文房具、果物、色などから選んでいきます。選んだ理由とアピールポイントを織り交ぜながら回答することになります。例えば文房具の場合、柔軟性ということで鉛筆を使ってアピールするとします。

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私を文房具に例えると鉛筆です。なぜかというと、どこにでも書けるけど、すぐ消しゴムで消すこともできる柔軟性をもった文房具だからです。私は友人からもよく、無理に押し付ける空気を出すことなく、いつも役に立つ意見をくれると言われることがあります。そして、何かがあってもすぐ切り替えができるという性格の持ち主です。御社に入社できましたら、この柔軟性を活かしてお客様の懐に入ることのできる営業になりたいと考えております。

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このような変化球の質問もたまに投げかけられますので、ぜひ積極的に答えを考えてどんどん発言してみてください。

<質問に対する意見が重なった場合>

他の方と質問に対する意見が重なったけれども意見を求められた場合は、「おおむねAさんと一緒ですが、この部分だけは別意見です。なぜなら私は○○については☓☓だと思うからです。Aさんの○○が☓☓という根拠も理にかなっているので素晴らしいと思います。」とお伝えすれば、臨機応変に対応したところを見ていてくれ、評価してくれるはずです。

相手のこともほめつつ自分の主張もしっかりする、という社会人としてお手本にしたくなるようなコミュニケーションの取り方ですね。このような答えができると、あなたのことが印象に残りやすくなるはずです。

<他社状況に関する質問>

面接選考の初期段階のグループ面接でも聞かれる、他社の選考状況の答え方をご紹介します。 グループ面接の段階でも即答で「御社が第一希望です」と伝えるのが一般的です。他の方とほとんど同じ答えになってしまうので、第一希望と伝えた後に簡単に他の人と重ならない理由を話しておくとよいでしょう。そうすれば、さらに突っ込んで質問をしてくれるかもしれません。少しでも質問を多くする努力をすれば、自分の印象が残る可能性が高くなりますので、ぜひトライしてください。

■グループ面接でよく出る質問まとめ

面接選考の初めのハードルとなるグループ面接のよく出る質問と答え方、そして押さえるべきポイント3つをご紹介しました。周囲に人がたくさんいる中で目立たなければならないという状況や、他の人の意見に一喜一憂してしまうという可能性もあります。1つずつ対策方法をご紹介しましたので、ぜひ実際の面接の場で試してみてください。そうすれば、きっと他の学生とは違う対応ができるようになっているはずです。一歩でも内定に近づけるように、グループ面接のハードルを飛び越えて行きましょう!

執筆:高下 真美

新卒でインターンシップ紹介、人材派遣・人材紹介のベンチャー企業に入社。ベンチャー企業から大手IT・流通・情報・サービスなど多岐に渡る業種で営業・コーディネーターを担当。その後、大手採用コンサルティング系企業で8年の勤務を経て、夫の転勤を機に退職。現在は人材系コラムの記事執筆など、フリーライターとして活動中。

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