天才テリー伊藤対談「大地康雄」(2)初めて行った審査で一発合格した! (1/2ページ)
テリー 俳優になられたということは、やはり昔から映画はお好きですよね?
大地 ええ、私は小5まで熊本で育ったんですけど、映画が唯一の娯楽といいますか。当時は、東映のチャンバラ映画が大人気でね。
テリー 萬屋錦之介さんや大川橋蔵さん‥‥。
大地 あと、高倉健さんとかですね。子供だったので通うほどのお金はなかったんですが、当時は木造の映画館が多かったですから、裏に入り口を勝手に作らせていただきまして(笑)、いつもそこから入って観ていましたね。
テリー ハハハ! そういう下地があって、役者を目指すことになるんですか?
大地 いえいえ。うちは貧乏でしたし、一銭でもお金を稼いでおふくろを楽にさせてあげたいと思っていましたから。沖縄の商業高校で珠算・簿記・英文タイプのライセンスを取って卒業したあと、出稼ぎで上京してスーパーに勤めたんです。
テリー へえ、偉いじゃないですか。
大地 ところが、同じ出稼ぎ組の中でも、なぜか沖縄出身の者だけが地下の倉庫担当に回されて、毎日肉体労働ばっかりさせられるんです。
テリー せっかく勉強してきたのに、それって、あからさまな差別じゃないですか。
大地 関東組は食堂でかわいいOLと楽しそうに昼食をとったりしているのに、こちらは一日中、暗い場所での作業でね。「話が違うじゃないか」と、悶々とした暮らしが始まりました。
テリー そりゃ、やってられないですよね。
大地 そうしたら、沖縄組の中の一人が、「俺は俳優になる。今度の日曜にオーディションがあるから、受かったらここを辞める」というわけですね。暇だったのでついて行ったら、そいつは落ちて、私が受かっちゃったんです。