【プロ野球】君はこんなもんじゃない! 堂林翔太(広島)ら球団別「ロマン砲」の今……(セ・リーグ編) (2/2ページ)

デイリーニュースオンライン

■白根尚貴(DeNA/外野手/6年目/24歳)

■今季の成績
12試合:打率.231(13打数3安打)/1本塁打/2打点/0盗塁

 高校時代は島根・開星高で鳴らした「島根のジャイアン」もプロ6年目。今季は6月17日のオリックス戦で1軍初本塁打(これが1軍初安打)を放ち、ブレイクの狼煙を上げた。ソフトバンクの育成契約を蹴り、DeNAに移籍してから2年目。2軍では73試合で打率.253、6本塁打の成績だが、28四球としっかりと球を選ぶこともでき、出塁率は.362と高水準をマークしている。

 今季は「出場機会をつかめるなら」と外野に挑戦しているが、DeNAにはすこぶるロマン砲が多い。大卒ルーキーの佐野恵太が2軍で77試合、打率.255、11本塁打の成績を残せば、高卒ルーキーの細川成也も114試合で打率.201、10本塁打。細川は10月3日の中日戦で1軍初打席初本塁打の最高のデビューを飾り、翌日も2試合連続で本塁打を放っている。

 ただ、ロマン砲の競争が激しいが、これまでの経験や確実性は白根が上だろう。体を絞り込み、ジャイアンっぽさは薄れた気もするが、ド迫力砲の大成を期待するファンも多い。

■高橋周平(中日/内野手/6年目/23歳)

■今季の成績
40試合:打率.230(126打数29安打)/2本塁打/10打点/0盗塁

 高校通算71本塁打、3球団競合のドラフト1位、中日のロマン砲といえば、高橋周平で間違いない。毎年、目の覚めるような本塁打を放ち、ファンをワクワクさせるのだが、いまだブレイクには至っていない。今季もビシエドの負傷で出場機会をつかんでいるが、なかなか結果を残せず、ついにはトレード候補という報道も盛んになってきた。

 堂上直倫、吉川大幾など超高校級スターを育てきれない中日。このまま高橋周平も……となるとドラフト候補側からの印象はよろしくないだろう。来季から打撃コーチに就任する森野将彦が「高橋を鍛え上げる」と宣言しているが果たして……。

■廣岡大志(ヤクルト/内野手/2年目/20歳)

■今季の成績
11試合:打率.250(28打数7安打)/0本塁打/1打点/0盗塁

 ちょうど1年前のこの時期、ロマンを抱かせる本塁打を放ったのは廣岡大志だ。2016年は2軍で10本塁打を放ち、9月28日の消化試合で1軍デビュー。第1打席に体がはち切れんばかりのスイングで引退試合などお構いなく三浦大輔(DeNA、引退)に一発を浴びせ、1軍初打席初本塁打の鮮烈デビューを果たした。そのスイング軌道やパワフルさは「山田哲人2世」と呼ぶに相応しい、豪快なものがあった。

 今季は2軍でじっくりと育てられているが、110試合で打率.244、16本塁打の成績を残しており、パンチ力は高卒2年目とは思えない。ただし、467打席で119三振と粗さも目立っており、1軍定着には課題を残す。三塁、遊撃で廣岡が1軍のスタメンを張れるようになれば、ヤクルトのチーム状況は明るくなりそうだ。

文=落合初春(おちあい・もとはる)

【関連記事】
「【プロ野球】君はこんなもんじゃない! 堂林翔太(広島)ら球団別「ロマン砲」の今……(セ・リーグ編)」のページです。デイリーニュースオンラインは、堂林翔太野球太郎広島カーププロ野球スポーツなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る