【プロ野球】君はこんなもんじゃない! 堂林翔太(広島)ら球団別「ロマン砲」の今……(セ・リーグ編) (1/2ページ)
誰が見ても好素材。各球団にはそんな未完の大器が眠っている。ペナントレースの大勢が決まり、消化試合の色合いも濃くなりつつあるが、将来が期待される「ロマン砲」の登場も秋の醍醐味といえるだろう。
各球団で飛躍が期待される「ロマン砲」は誰なのか、今季の成績とともに紹介したい。まずはセ・リーグ編!
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■堂林翔太(広島/外野手/8年目/26歳)
■今季の成績
44試合:打率.217(46打数10安打)/1本塁打/11打点/0盗塁
3年目の2012年に14本塁打を放ち、ブレイク候補に躍り出た堂林翔太だが、その後は生きのいい大学・社会人経由の同年代に埋もれる展開。気がつけば、若手から中堅に差し掛かりつつある。
今季は2軍で打率3割超の好成績を残していたが、1軍では出場機会が少なく、バット開眼には至らなかった。やはり、持ち前の豪快な打撃は代打では生かしきれないところもある。あくまでも私見だが、いっそのことトレード志願で他球団に活躍の場を求める手もアリかもしれない。
■江越大賀(阪神/外野手/3年目/24歳)
■今季の成績
26試合:打率.077(13打数1安打)/0本塁打/0打点/1盗塁
若手の台頭が続く阪神で、いち早くファンに“夢”を見せたのは江越大賀だった。1年目の2015年には56試合で5本塁打、2年目は72試合で7本塁打。長打力、中堅の守備範囲の広さ、強肩、まさに新庄剛志の再来と思ったファンも多いのではないだろうか。
しかし、今季も課題である「確実性」が足を引っ張った。1年目は2軍でも打率.309と好調だったのだが、昨季は2軍で打率.206、今季は打率.179とスランプ気味。当たれば飛ぶ長打力は健在なのだが……。金本知憲監督いわく「宝くじ」。今季20本塁打の中谷将大らに追い抜かれた感は否めないが、大当たり券に化けることを願いたい。
■中井大介(巨人/内野手/10年目/27歳)
■今季の成績
90試合:打率.249(229打数57安打)/5本塁打/15打点/2盗塁
大田泰示が日本ハムに旅立った今、残された巨人のロマン枠筆頭は中井大介だろう。プロ1年目の2008年には2軍で打率.267、10本塁打、2年目も2軍で打率.293、9本塁打の成績を残し、同年9月には「平成生まれ初本塁打」を記録。「平成の大砲」になるムードが漂っていた。
今季は二塁のレギュラー争いに勝ち、開幕からスタメン出場を続けたが、目に見える結果を残せぬまま、左翼や一塁が主戦場に。ファンからも「もっと若い選手を使え」という声が増えつつある。ここらでドカンと大活躍を見せたいところだが……。