鉱物マニアヘブン!結晶のような形をしたコンテナハウスができちっち!

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鉱物マニアヘブン!結晶のような形をしたコンテナハウスができちっち!

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 砂地に岩がごろごろしている岩砂漠。その壮大な風景の中に、なにやら奇妙なものが。

 四方八方に角が突き出した、鉱物の結晶のような形をしている。しかし、よく見ようと思って近づいていくと、意外と大きいではないか。宇宙船が不時着したのか?ひょっとしたら地球侵略のための秘密基地か?

 ――といったSFチックな話ではなく、これは人間の住む家なのである。貨物輸送用のコンテナから造られているのだ。

・全方位が見渡せるレジデンス
 このコンテナハウスには「ジョシュア・ツリー・レジデンス」という名前がついている。ロンドンを拠点とするデザイナー、ジェイムズ・ホイッティカー氏によるデザインだ。しかし、2017年10月現在、この家はまだ存在しない。2018年に建設予定なのである。[画像を見る]  ジョシュア・ツリー・レジデンスの床面積は200平方メートル。基礎はコンクリートで打たれ、内部には寝室とバスルームが3組、リビングルーム、キッチンが組み込まれる予定だ。また、ガレージ部分の屋根には発電パネルが設置されて、十分な電力が供給される。[画像を見る]  各部屋はそれぞれのコンテナに組み込まれ、半ば独立した状態となる。しかし、全てのコンテナは中央でつながっているのである。そして中央部からは、全方位が見渡せるのだ。[画像を見る]  各コンテナの先端は窓になっているのである。水平に地上を見渡せるだけではなく、斜めに突き出したコンテナから空の広がりを眺めることもできる。[画像を見る]  レジデンスは、写真では平地に建っているが、実際には、砂漠の極端な気候を和らげるため、丘の斜面に建設される予定だ。なので、眺望は更に素晴らしいものとなるだろう。[画像を見る] ・この家に住むのは誰なのか?
 さて、窓から外が見えるということは、外から家の中が見えるということでもある。

 しかし、心配はいらない。レジデンスのオーナーは、付近の約36万平米(正方形なら600m×600m)の土地を所有してるのだ。

 気になるそのオーナーは、ロサンゼルス在住の映画プロデューサーである。名前は明かされていないが、ホイッティカー氏によると、「クリエイティブなプロジェクトを育成するのに情熱を燃やしている」人らしい。[画像を見る] ・デザインが見い出されるまで
 その匿名プロデューサー氏は、ロサンゼルスの東、ジョシュア・ツリー国立公園のすぐ側に土地を持っていたのである。今年、プロデューサー氏を訪ねてきた友人たちはその土地を訪ねたがった。あまり時間の余裕がないにもかかわらず。[画像を見る]  そして、一行が砂漠の景色を楽しんでいるときに、友人のひとりが「ここにピッタリくる素晴らしいものを知ってる?」と言い出したのだ。彼女が引っ張り出したノートパソコンで見せたのが、ホイッティカー氏のデザインだったのである。

 このデザインに魅了されたプロデューサー氏は、次にロンドンに飛んだ機会を逃さず、ホイッティカー氏に依頼を持ちかけたのだ。[画像を見る]  実は、鉱物の結晶のようなレジデンスのデザインは、元々は数年前に、ドイツの「黒い森」の中にある広告会社のオフィスのために創られたものだったのだ。コンテナ製なのはコストを下げるため、空が見える窓は日光を十分取り入れるためだったのである。

 しかし、その会社はこのオフィスを立てる前に廃業してしまったのである。一度は無駄になったかに思えたアイデアであるが、沈む瀬あれば浮かぶ瀬あり、全く異なる地で甦ることとなったのだ。[画像を見る] 元々のデザインである "Hechingen Studio"

 そして、森の中のオフィスにも、砂漠の中の36万平米の土地にも縁がない我々としては、ジョシュア・ツリー・レジデンスに "Airbnb" 経由で泊まれるチャンスが来るのを願うばかりなのである。


via: Metro / HYPEBEAST / dezeen / Whitaker Studio/ など / translated by K.Y.K. / edited by parumo



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