デンマーク人の幸福の秘密、「ヒュッゲ」。居心地のいいライフスタイルはどう生まれるのか?(後編) (3/4ページ)

新刊JP

■デンマーク人は「安心」の中で生きている ――デンマークといえば税金が高い国として知られていますが、そのことで生活が苦しくなることはないのでしょうか。

ビューエル:デンマークの場合、初任給でも半分は税金で引かれるくらいの高税率です。だいたい初任給が50万円くらいなので、手元に残るのが25万円くらい。また消費税は25%です。

でも、その分、社会保障がとても手厚く、医療費は無料。教育費も大学まで無料。だから、「将来何か起きたときにお金が足りないんじゃないか」という不安がないんです。また、「子どもの教育の為に稼ごう」ということもなくなる。今もらっているお金の中で、自由に生活できるのがデンマーク人です。

――なるほど。将来に対して不安がないのはいいですね。

ビューエル:そうですね。安心感があっての、豊かで幸せな生活ですから。

――デンマークというと福祉国家だけど税金が高いという点で、大変そうなイメージがありましたが、実際に住んでみると印象がだいぶ変わりそうです。

ビューエル:それはあると思います。デンマークでは本物の良さを見る目が試されますが、デンマークの子どもたちはそれを親から受け継いでいます。「ヒュッゲ」の大切さを小さな頃から知っていますから、大人になっても、自然に豊かな生活を実践できるんです。

――デンマークに行きたくなった読者の皆様に、芳子ビューエルさんおすすめのスポットを教えて下さい。

ビューエル:スカーゲンですね。北の方にある街で、時計が有名な港町です。バイキング文化が残っていて、歩いてみると多くの家のドアの色が、鮮やかなブルーに塗られていることに気付くはずです。この色は魔よけの色で、『世界一幸せな国、北欧デンマークのシンプルで豊かな暮らし』の表紙にも写っているので是非見てみてほしいです。

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