フジがボクシング中継「痛恨のミス」も結果オーライ!?

まいじつ

(C)Shutterstock
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10月22日、WBA世界ミドル級王座決定戦を生中継したフジテレビが、挑戦者の村田諒太の勝利の瞬間直前にCMを流し、ネット上で不満の声が爆発した。

7ラウンド終了後のCM明け。画面の左半分に王者のアッサン・エンダム、右半分に村田が映っていたが突然、画面の左半分に頭上で両手を振る主審の姿と、右半分に涙を流す村田の姿が映った。実況では村田の勝利を伝えていたが、一見では村田が勝ったがどうかは分かりにくい状況だった。ツイッターでは「CM明けに、いきなり決着なんて最悪」「判定の決定的な瞬間が映っていない」「TKOの瞬間を、きちんと放送できていない」「よそ見をしていたら村田が勝っていた」などと批判が相次いだ。

「エンダムが体調不良で戦意を喪失し、トレーナーの助言もあって棄権してTKOとなったのですが、CMが明けたらいきなり村田が泣いているので、勝利したのか、負けたのか…何だか分からない映像が流れてしまった。これはもう中継のミスとしか言いようがないが、運もなかったですよ。ボクシング中継の合間に選挙速報を入れていかないといけないのと、村田の試合の直前に別スタジオから選挙特番の放送があり、CMを入れるタイミングを見誤ったという見方もあります」(スポーツジャーナリスト)

フジテレビは、松山英樹が8月に出場した全米プロゴルフ選手権の第3日を生中継した際も、松山のラウンド途中に放送を終了したこと、また村田も出場した2012年ロンドン五輪の女子マラソンの中継でもCMが多過ぎると批判が殺到した過去があり、今回の“炎上”につながったようだ。

不運が重なりながらも高視聴率

「そもそも、この日は衆院選の投開票日と重なった不運がありました。画面の下に開票速報を伝える帯が出続けたり、途中で選挙速報の番組になってまた戻ったり。そのいったりきたりが見にくいという意見も多く書き込まれていました」(テレビ雑誌編集者)

この日は、さらに台風情報も流さなければならないという慌ただしさ。確かに画面に落ち着きはなかったが、各局が選挙速報一色の中、瞬間最高視聴率で26.7%という好数字をたたき出すという、まさに災い転じて福となすという結果になった。

当初は中継の途中にこまごまと速報を流すことに局内でも異論があったというが、この結果にフジ局員は「選挙の日は注目のスポーツイベントを!」と態度を変えているのではないか。

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