死を賭してブームを巻き起こした「エリマキトカゲ」 (2/2ページ)
本来はゼンマイ仕掛けで本物のようにバタバタと走るのですが、ここは大人っぽく超リアルに仕上げてみました。どうです? なかなか男前じゃないですか!

さて、実はエリマキトカゲがえり巻きを広げるのは“命懸け”のときだけでした。エリマキトカゲは自分の縄張りに侵入者が来た場合のみ、普段は背中側に折りたたまれているえり巻きを広げて相手を威嚇する習性があり、相手が自分より強いと分かるとえり巻きを広げたまま、後ろ足だけで立ち上がり、スタコラ走って逃げるのです。
しかし、哀れなことにブーム時に見世物として輸入されたエリマキトカゲたちは、無理矢理えり巻きを広げさせられ、次々とストレスで死んでいきました。ああ、彼らの屍の上にブームは成り立っていたとは…。
ところで、例の自動車の売上は芳しくなかったそうです。ブームを支えていたのは子供と女子だったので当然でしょう。エリマキトカゲは無駄死に(実際にCMの個体が死んだかは分かりませんが)だったわけです。
そんなエリマキトカゲにいま一度、陽が当たることを願ってやみません。
(写真・文/おおこしたかのぶ)