秋津壽男“どっち?”の健康学「同じ耳が原因でも平衡感覚障害と聴覚障害の違い。突発性の『めまい』と『難聴』はどっちが危険?」 (2/2ページ)

アサ芸プラス

良性では頭痛を伴う場合もありますが、時間がたてば自然に治りますし、医療機関で適切な治療を受ければ治ります。

 ただし、めまいと難聴、耳鳴りなどが同時に起こる「メニエール病」は例外です。こちらは突発性めまいよりも重く、発作も数時間続くので、できるだけ早めに治療を受けてください。

 対して突発性難聴とは、三半規管の外側にある蝸牛(かぎゅう)という、音を聞く装置の障害です。ある日突然、聴力が落ち、片方の耳がほとんど聞こえなくなる原因不明の病気です。

 人に呼びかけられても気づかない、テレビの音が聞こえない、耳鳴りがする、聞き間違いが増えた、「話し声が大きい」と言われた、などの症状が該当します。

 突発性難聴を治すには「治療の開始時期」が重要です。突発性難聴の場合、初期に治療を始めなければ「片耳の聴力が失われる危険」があり、その目安は10日から2週間以内です。この間にステロイドの点滴を打つと、不思議とよくなります。5日~1週間ほど点滴を続け、途中から飲み薬に変えると聴力は戻ります。

 つまり「早い段階のステロイド治療」が必須条件で、この間に治療を受けないと、片方の聴力を失う可能性が大きいのです。治療が遅れると聴力が失われる分、突発性難聴のほうが危険でやっかいです。いきなり聞こえが悪くなったら、早めに受診してください。

■プロフィール 秋津壽男(あきつ・としお) 1954年和歌山県生まれ。大阪大学工学部を卒業後、再び大学受験をして和歌山県立医科大学医学部に入学。卒業後、循環器内科に入局し、心臓カテーテル、ドップラー心エコーなどを学ぶ。その後、品川区戸越に秋津医院を開業。

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