6畳におすすめのインテリアとレイアウトのコツ! 一人暮らし初心者必見のテクとは?

学生の窓口

6畳におすすめのインテリアとレイアウトのコツ

日本の家屋でもっとも多い「6畳」の部屋。学生さん専用物件に多い部屋も「6畳」サイズです。コンパクトに見える部屋でも家具の配置を工夫すると、広く見える部屋やくつろげる空間になり、魅力的なインテリアに仕上がります。そんな6畳のお部屋づくりに役立つおすすめインテリアとレイアウトのコツを紹介します。


■「6畳」って狭い?広い?

6畳のスペースは、約10平方メートルになります。畳1畳分は約180センチメートル×90センチメートルのため、約1.6平方メートルが1枚分の大きさです。ですから、6畳のスペースは、270センチメートル×360センチメートルの寸法になり、全体の広さは約10平方メートルになるわけです。

数字だけ見ていると、狭いのか広いのか判断するのは難しいですよね。しかし、このスペースにさまざまな家具を配置すると、実際のスペースは限られてしまうのが6畳です。それでも、同じ広さの6畳が、「狭く見えてしまう部屋」と「広く見える部屋」に分かれます。ここでは、それぞれのポイントをチェックして、家具の購入やインテリアレイアウトを考えていきましょう。

<視線が遮られると「狭く見える」>

配置したい家具を最小限にしたのに、なぜか狭く感じるという場合の部屋の共通点は、部屋を見渡した時に視界が遮られてしまうことです。高さのある家具が中央に配置されていたり、窓の前にある家具が光を遮ったりすることが考えられます。

たとえば、ドアを開けて部屋を見たときに、窓や壁などが見えるでしょうか。その視線の抜ける高さに、高さのあるインテリアがレイアウトされていると圧迫感を感じやすく、部屋が狭く見えがちです。また、部屋の机やテーブルのイスやソファに腰かけたときに、6畳の奥のほうや窓が見えると開放感を感じやすくなります。

ですから、部屋のインテリアレイアウトを考えるときには、部屋のいろいろな位置に立ったり座ったりしながら、家具の配置を考えてみるのがおすすめです。視線の先に大きな家具が来ないようにしたり、低めの家具を並べたりするのは、広く見せる部屋のレイアウト作りの基本になります。

<動線は「まっすぐ」にすると広く見える>

家具が大きくてもコンパクトなサイズでも、部屋を広く見せるためには、家具の大きさよりも重要なのが「動線」です。「動線」とは、室内など限られたスペースの中で、自然に動くときの通り道や経路のこと。悩んでレイアウトを考えたのに、動線の移動がスムーズでなく、右折したり左折したりして歩くのがやっと……。これでは、部屋が狭く見えてしまうことも起こりえます。

一人暮らしでも、ライフスタイルを楽しみ、くつろいだ部屋づくりをしたいときには、動線を考えて6畳のインテリアレイアウトを最大限活用してみましょう。広く見せたいときは「まっすぐ」、便利にしたいときは「短く」というのは、レイアウトを考えるときにおすすめの動線のポイント。

たとえば、使い勝手のよいキッチンは、動線が短く直線であること。冷蔵庫から調理台、ガス台からシンク、冷蔵庫から食器棚など、歩数ができる限り少ない配置がよいといわれています。そして、狭く見えがちな6畳を広く見せるレイアウトには、部屋のドアから窓までの動線が「まっすぐ」と進めることがポイントです。ですから、6畳が狭いと思ってしまうときほど、この「動線」を考える必要があります。

■「視線・動線OK」の6畳におすすめインテリアは?

一人暮らしが初めての場合、楽しみなのはインテリアの購入。しかし、限られたスペースである6畳には、「必要な家具」と「欲しい家具」でレイアウトを考えておくことが大切です。必要な家具、欲しい家具、どちらの場合でも、サイズによっては視線が遮られたり動線が確保できなかったりすることがあります。そこで、一人暮らしにおすすめのインテリアやその特徴を考えてみましょう。

<不動の人気「ソファ」>

一人暮らしを始めたときに、購入したい家具として人気がある「ソファ」。さまざまなバリエーションがあるソファは、部屋のアクセントではなく、インテリアの中でも主役的な存在になります。6畳のレイアウトにも合わせやすく注目されるのは、ラブシート(Loveseat)と呼ばれる二人掛け用のソファです。

ソファを購入する場合、部屋を広く見せるのにチェックしたおきたいポイントとなるのは、奥行き(D)や高さ(H)です。奥行き(D)がコンパクトな750ミリメートル、標準的なサイズで800~850ミリメートル、最近人気のあるロータイプのソファで890~920ミリメートルぐらいになります。高さ(H)は、ロータイプの低めのソファなら580ミリメートルぐらいですが、標準的な高さは700~820ミリメートルぐらいの商品が多くなっています。

一人暮らしの6畳には、「二人掛けソファ」、もしくは、ゆったりとした「一人掛けソファ」がおすすめです。「二人掛けソファ」の場合は、1250ミリメートルぐらいの幅を想定しておくことが大切です。もう少しコンパクトなサイズが希望なら、少しゆとりのある幅1250ミリメートルぐらいの「一人掛けソファ」も種類が豊富です。

◎「広く見える」部屋のためにはコンパクトなソファを

リビングルームなどで使用することの多い「三人掛けソファ」になると1900~2150ミリメートルぐらいの幅になります。つまり、奥行き(D)が750~920ミリメートルだとしても、920ミリメートルソファの大きさは920×1900センチメートル、つまり畳1畳を超えてしまうことになるわけです。

そのため、ベッドや机、テーブル、テレビ台などを含めたインテリアレイアウトには、「二人掛けソファ」や「一人掛けソファ」など、コンパクトサイズのソファがおすすめです。6畳の部屋でも視線や動線を確保したレイアウトが楽しめます。

<部屋のアクセントとしても使えるベッド>

家具の配置面積として広さが必要なのは、「ベッド」です。でも、一人暮らしでベッドを置きたいという人は大多数いらっしゃいます。敷布団を敷く和式タイプになれていても、一人暮らしの間取りには、1Kや1DKなど部屋が多くなっています。そのため、一般的な収納も0.5~1畳ほどの押し入れやクローゼットしかないため、布団の収納スペースも必要です。

部屋を広く見せる効果のあるベッドは、高さ(H)がポイントです。フロアベッドと呼ばれる低いタイプのベッドは約180ミリメートル、脚付きベッドやベッド下が収納スペースになっているタイプでは約300~470ミリメートルの高さ(H)になります。シングルサイズなら、幅(W)は970ミリメートルぐらい、奥行き(D)は約1950~2170ミリメートルになり、畳1畳を超える大きさです。

6畳の部屋では、大きな割合を占めるベッド。1畳を超えるほどの大きさが必要になりますが、壁際や窓際に置き、シェルフなどをベッド脇に配置したレイアウトにするとプライベートな空間を確保することもできます。

また、大きな家具でも人気のあるベッドは、部屋のアクセントにもなります。また、存在感のあるベッドでも、カバーやクッションなどを使用して、生活感を出さずにおしゃれなインテリアとして楽しむことも可能です。ほかの家具との調和やレイアウトを考えて、ソファベッドにすることもあります。部屋のレイアウトの中でも配置場所が決まりやすいベッドも、高さや周辺のアレンジ次第で広い部屋のアクセントとして楽しみましょう。


<カフェテーブルVSダイニングテーブルVS机>

フローリングが増えてきた近年の住宅事情に合わせて、1Kなどのアパートもリノベーションされて洋間になっていることが増えました。フローリングに合わせた家具も多く、こたつや座卓の半分ぐらいの大きさになっている「カフェテーブル」なども人気があります。この「カフェテーブル」は、ソファやベッドにも合わせやすく、部屋を広く見せることのできるアイテムのひとつです。

コンパクトなサイズのカフェテーブルは、ソファやベッドの高さに合わせやすく、置く場所を選ばずに設置しやすいアイテムです。こうしたカフェテーブルやこたつなど、低めのテーブルは部屋の中央に合っても視線を遮りませんが、動線の確保に注意しましょう。

和室仕様で使う場合には、こたつ兼用の座卓やテーブルが一般的ですよね。この場合の面積は、約800ミリメートル×800ミリメートルが一般的な大きさですから、約0.5畳になります。ところが、ダイニングテーブルなどを設置しても、面積は変わりません。二人掛けダイニングテーブルの面積も約800ミリメートル×800ミリメートルですが、高さが700~760センチメートルになる分、大きく感じるわけです。そのため、ダイニングテーブルの場合は、高さがあるので壁際などに配置したレイアウトがおすすめです。

◎テーブルや机類はひとつでスペース共有

6畳を広く見せるレイアウトの場合には、こたつと机、または、机とダイニングテーブルなど2つの「台」を配置するのは控えましょう。勉強と食事を分けたいという意見もありますが、約10平方メートルしかない6畳のスペースには、どちらかひとつで十分かもしれません。

本棚やシェルフよりも面積を必要とするテーブルや机は、共有してひとつにすることがおすすめ。自宅での勉強に集中しやすいアイテムとして、カフェテーブル、ダイニングテーブル、机から、自分のスタイルに合ったインテリアをチョイスしてみるのはいかがですか。

<ライフスタイルに合わせたインテリア選び>

一人暮らしをするなら購入したい家具には、「本棚」や「シェルフ」、「テレビボード」、「チェスト」や「キャビネット」など、種類も豊富でモダンなデザインのものがたくさんあります。でも、6畳は、6畳。限られたスペースですから、ライフスタイルに合わせたものを選ぶことが大切です。

テレビを見ることが少なく、パソコンで済んでしまうという場合には、テレビボードは不要かもしれません。しかし、本や雑誌がたまりやすいという人は、本棚やシェルフが必要になります。さらに、お住まいの収納スペースが少ない間取りには、衣類や小物を収納するためのチェストやキャビネットを必要です。

6畳のお部屋におすすめのインテリアレイアウトをご紹介しました。お気に入りのインテリアを配置したレイアウトは、何度考えても楽しいものです。気分転換には、模様替えもおすすめですが、どんなデザインやインテリアを選ぶ場合でも、視線を遮ることがないように、家具の高さをチェックしましょう。また、まっすぐな動線が確保できるようなレイアウトは、広く見せるために大切なポイントです。ぜひこの記事を参考に、くつろげるお部屋作りにチャレンジしてみましょう。

執筆:高橋美布

建築や設計デザインの経験を活かして、インテリアやリノベーションにかかわるコラムを執筆中。「和」の魅力を海外でもアピールしながら、海外のインテリアや家具の魅力、部屋作りも伝えたいと思っています。

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