シリーズ3連敗でも元所属の内川にエール!DeNAファンは村田帰還を許せる? (2/2ページ)

リアルライブ

移籍に至った背景も大事にしているとしたら、DeNAベイスターズのファンは単に勝敗だけではなく、選手のプロ野球人生も見ているようだ。
「ソフトバンクの工藤(公康=54)監督もベイスターズに在籍していました。試合後、工藤監督がホークスナインを出迎えているのを見て、好意的に話すファンも多かったです」(スポーツ紙記者)

 3連敗で、DeNAにはもう後がない。前出のプロ野球解説者によれば、敗因はデータの読み違いだという。第3戦は盗塁、エンドランを積極的に仕掛けたが、失敗した。レギュラーシーズンの盗塁はリーグ最少の39個だが、それでも、あえて走らせたのはソフトバンクのスタメン捕手・高谷にあった。高谷は盗塁阻止率が低い。また、先発投手の武田もクイックモーションがさほど早くない。こうした“データ”をもとに、機動力でソフトバンクバッテリーに揺さぶりを掛けようとしたのだ。しかし、工藤監督はそれを逆手に取り、「エンドランを仕掛けやすいストライクカウントではボール球を」「単独スチール阻止のため、武田はボール球でもいいからクイックを早く」と指示していたという。

 “弱点”を逆手に罠を仕掛けたというわけだ。

「DeNA側は監督、コーチを含め、日本シリーズの経験が乏しい。短期決戦は、作戦を切り換えるタイミングが明暗を分けるんです。DeNAの若さが敗因」(プロ野球解説者)

 元横浜の村田修一(36)が巨人から自由契約を通達されたが、まだ移籍先は決まっていない。一報が伝えられた当初は「すぐに決まる」との声も多く聞かれた。シリーズ中の今は、選手契約の時期ではないが、ちょっと長引きそうである。

「どのチームも若手野手の育成を急いでおり、村田の打撃力には一目を置いているものの、獲りにくい状況にあるんです。でも、かつて広島が『若手の手本に』と、FA退団した新井貴浩に救いの手を差し伸べたケースもあります」(ベテラン記者)

 古巣に拾われた新井は、連覇に大きく貢献した。若手の指導役という点でも欠かせない存在になっている。DeNAの三塁には首位打者の宮崎敏郎がいて、村田自身も、かつて自ら退団を選択した引け目もあるだろう。しかし、水面下では古巣帰還説も実しやかに囁かれている。日本シリーズは今のところ、経験値の差が出ている。DeNAはベテラン・村田の帰還論をどう受け止めているのだろうか。

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