ビートたけしの名言集「軍団の顔を見れば『こりゃまた汚ね~な』」 (1/2ページ)

アサ芸プラス

ビートたけしの名言集「軍団の顔を見れば『こりゃまた汚ね~な』」

「こりゃまた汚ね~な、おい。まるでダム工事の休憩所だな」

 以前、たけし軍団がほぼ全員待機する楽屋の前を通りかかった殿は、軍団の顔、いでたちを改めてまじまじと見ると、先の言葉を漏らしたのです。

「こりゃまた汚ね~な」といった言い回しを、殿は実によく使います。

 で、その言葉のほこ先は、大抵が軍団に対してです。

 その昔、殿、そして軍団の若手6名にて、すっぽんがメインの割烹料理屋に連れていっていただいた時も、どう見ても店の品格とは釣り合わない空気を醸し出しながら座る若手の面々を認めた殿は、注文を取りにきた女将に、

「あの汚い人たちとは関係ありませんので、お会計は別々でお願いします」

 と、まずは軽く若手をいじると、こちらにじっくりと視線を向け、

「しかし、お前らが食べると、せっかくのすっぽんが、ミドリ亀にしか見えないよ」

 と、全てにおいて場違いである、といった感想を改めて口にしたのです。

 が、そんな、何かにつけ汚いと殿からヤユされるたけし軍団を「いい」とおっしゃった方もいました。世界的演出家の、故・蜷川幸雄さんです。蜷川さんは、自身が演出される舞台に、柳憂怜さん、井手らっきょさんといった軍団の面々をたびたび投入されていたのですが、そういったご縁で、以前、殿と蜷川さんが対談をされたことがありました。その時、対談前のあいさつのやり取りの中で、「何だか、いつもうちの若いのがお世話になって。どうもすいません」と、しっかりと殿が蜷川さんに感謝の気持ちを述べると、「たけしさんところの連中って、ホコリっぽくていいんだよね」と、ともすれば、“軍団の汚さが好みである”といった意味の発言を、蜷川さんはさらりとされていました。もちろん、殿はかなり恐縮されていました。そんなやりとりを思い出し、少し前、殿にその話を振ると、

「ホコリって、うちはホコリしかねーだろ。軍団なんて叩けばホコリしか出てこねーだろ!」

 と、“あくまで汚い”と言い張る殿なのです。

 最後に、殿の口から「汚ね~な」といった言葉が出る時、わたくし、必ず思い出す場面があります。

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