僕も会場では見てきたのですが、国沢先生の目からはどう映りましたか？

国沢　一番思うのは、タクシー仕様車って今走っている車の中で一番危ないんですよ。

牧野　危ない？

国沢　今の車ってサイドーカーエアバック、横滑り防止装置等々の安全デバイスがついていますよね？　タクシー仕様車はそれらがついていません。私は一番の「おもてなし」って安全だと思うんです。貰い事故も含めてカバーできる安全。それを盛り込んだことが今回の刷新ですね。あとは屋根が高いし、腰の位置が変わらないから乗り降りしやすいね。

牧野　確かに乗りやすかった印象はありましたね。

緒方　それに迎え入れてくれているように感じましたね。

国沢　さらにドアにも一工夫。歩道側をスライドドア、道路側を開くドアにしたのも配慮していますね。道路側までスライドドアにしたら、後続車からドアが開いているかどうかも見分けつかないから普通のドアにしたのだと思います。

牧野　あえて左右非対称なのですね。

国沢　あれ元々両側スライドドアの車だけど、わざわざ仕様変えているからね

牧野　そうなんですね。そこにもトヨタの工夫が見えますね。

牧野　ではこの辺でまとめに入りたいと思います。2020年東京オリンピックが残り3年に迫っています。どうやら現在、タクシーの協会が、都内を走るタクシーの3台1台をこのJPNタクシーに入れ替えるというのを目標に掲げているようです。その点も踏まえて、国沢先生はどう思われますか？

国沢　安全性は飛躍的に向上しますね。乗り心地に関しては、まぁ乗ってからじゃないとわからないから。個人タクシーに関してはやっぱり高級タクシーを買うと思うので、乗るなら、高い車乗ればいいかなって。まぁタクシー全体で見るとレベルは上がるだろうね。早く街中を走っているのを見てみたいですね！

牧野　ありがとうございます！　今週の国沢光宏の言いたい放題でした。また次回をお楽しみに！