【新東方見聞録】東南アジア・カトリック教会巡りの旅へ! (3/3ページ)

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ですから、とりあえず現地の宣教師が決定してそれをのちほど教皇庁に報告し、問題があればそれを知らせてくれればいいというスタイルです。

そうなると、どうなるか。東インドに進出したカトリック教会は、その様式がどんどんローカライズされていきます。

現地の人に聖書の内容を教えようと思ったら、まずは口でその内容を話してやる必要があります。「本を読む」というのは、現代にたとえればJava言語でゲームが作れるくらいの高等技術です。ですが、単に読み聞かせるだけでは物足りないのも事実。だから絵を書いたり彫刻を掘ったりするのですが、そこへ土着宗教の様式を聖書の登場人物として組み込んでしまうのです。

インドネシア都市ジョグジャカルタの近郊に、ジャワの伝統様式で建てた教会があります。一見、かつて栄えたジャワ・ヒンズー寺院とほとんど変わりません。天使や十二使徒のビジュアルをそのままジャワ様式にすることで、地元の人にとって馴染みやすい教会ができるのです。

こうしたことは南米でも行われていて、十二使徒が現地で信仰されていた動物に置き換えられた例もあります。日本でも、和服を着た聖母子像やその絵画が教会で販売されていたりします。

・マナーには配慮を

アジア各地の教会を巡っていくと、こうした様々な差異に気づかされます。

ですが、ここで読者の皆様に注意していただきたいことがあります。神父さんの常駐する教会は基本的に開放されていますが、だからといって半袖Tシャツと短パンというようなラフな格好で赴くのはいいこととは言えません。

そして教会は祈りの場ですから、強引な写真撮影も禁物。常に地元の信者さんに配慮することが肝心です。

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