フジテレビ月9ドラマ『民衆の敵』第4話は”ご都合主義”のオンパレードで停滞7.6%

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フジテレビ月9ドラマ『民衆の敵』第4話は”ご都合主義”のオンパレードで停滞7.6%(写真はイメージです)
フジテレビ月9ドラマ『民衆の敵』第4話は”ご都合主義”のオンパレードで停滞7.6%(写真はイメージです)

 篠原涼子(44)が主演を務める「民衆の敵」(フジテレビ系)第4回が11月13日に放送され、平均視聴率7.6%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)だったことがわかった。前回よりも0.1%微増し横ばい状態が続いているものの、今後の先行きはまだまだ明るいとはいいがたい。

 第4話では、智子(篠原涼子)は共働き世帯の子どもを預かれる場所をつくるため、さらには寂れた商店街を復活させるために「子ども食堂」を立ち上げる。「きちんと決議を通してから始めた方がいいのではないか」と岡本(千葉雄大)や藤堂(高橋一生)にたしなめられるが、全く聞く耳を持たないのだ。最初はうまくいっているように見えた子ども食堂だが、来店する子どもが増えたことで運営がうまくいかなくなる。

「あんたのやっていることは子どもの文化祭と一緒だ」と岡本に一喝された智子は、大物政治家・犬崎(古田新太)に頭を下げ、協力を依頼する。

 今回もこれまで同様に、智子の浅はかな考えにイライラさせられる回だった。「子ども食堂をやりたい」という考えはまだわかるにしても、計画の進め方が適当すぎる。実在する子ども食堂は、自治体や企業からの助成金や補助金を運営資金に充てているため、食事を無料または安価で提供できるのだそう。

 しかし、智子が子ども食堂を立ち上げた時点では、決議も通っていないし、補助金の話もない。こんな状態で、どうやって人件費や材料費を賄うつもりだったのだろうか。商店街の人たちのボランティアでもあるまいし……。

 大人であれば誰でも気づく点なのに、ドラマでは誰も突っ込まず、全く現実感がない。「子どもたちのために」、「商店街復活のために」ときれいごとを並べるばかりで、物事の本質からは目を反らしているのだ。行き当たりばったりで深みがまるで感じられない。岡本の言葉を借りれば、このドラマの脚本自体が「子どもの文化祭と同じ」だ。

 最終的に智子が犬崎に借りをつくることで、子ども食堂は決議されるがご都合主義すぎて爽快感がまるで感じられなかった。犬崎ははじめから智子を買っているようだが、何の実績もないばかりか、政治家として無知すぎる智子のどこを見込んでいるのかさっぱりわからない。とりあえず大物を一人味方においておけば、主人公に都合よくストーリーを動かしやすいという脚本家の安易な考えが見え見えなのだ。

 そろそろ物語は前半の山場を迎えるが、これまで通り無理やりなご都合主義が展開されると思うとうんざりする。ドラマなので主人公が成功する展開でいいのだが、政治ドラマらしくもう少し説得力と現実感を盛り込んでほしいものだ。

文・Harumaki

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