急増する「宅配買取サービス」のトラブルに注意!

まいじつ

freeangle / PIXTA(ピクスタ)
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遊ばなくなったテレビゲームや、読み終わった書籍、古くなった衣類などを買い取り業者に宅配便で送り、買い取ってもらう『宅配買い取りサービス』でトラブルが急増している。

買い取りサービスは、事業者から送られてきた段ボール箱に品物を梱包して送付するだけで簡単に査定してもらえることから、近年その取り扱い量が増加しているが、“高額査定”と謳っていたにもかかわらず「段ボール1箱数十円程度しか振り込まれなかった」などのクレームが、消費者センターに多数、寄せられているのだ。

「宅配買い取りサービスに関する相談件数は、2011年には132件でしたが、年々増加傾向にあります。2016年は314件にも上りました。本年度も昨年同時期(9月30日時点)に比べると132件から251件に増加しており、最終的には314件を上回る勢いです」(関係者)

憤りを感じている人の声を拾ってみよう。

「ゲームや書籍などをダンボール2箱分送りました。その後、業社からどの商品も値段がつかないと言われ、提示された金額は150円程でした。それなら自分で処分するからと返却を求めると、返送のための送料1万円を負担するように言われました」(30代主婦)

「未開封のフィギュアを数点送ったのですが、商品に傷があると言われ、当初の5000円という査定希望額よりも大幅に低い500円と言われました。開封していない商品に傷が付くはずがないと言ったのですが、全く聞き入れてもらえませんでした」(40代男性会社員)

トラブルを避けるためには?

宅配買い取りは対面で店員とやり取りをしないため、あとからトラブルになる可能性が高い。事前に以下の項目をチェックしよう。

品物がどのような条件で買い取りされるのか確認しておく(箱の有無、傷や汚れ、発売年度など) 査定に納得がいかない場合、キャンセル可能かどうか キャンセルする場合、返送料はどちらが負担するのか 商品に値段がつかなかった場合、返品可能かどうか 事業者がきちんと古物営業の許可を取っているか 商品の紛失や破損が起こった場合、賠償はどうなるのか

宅配買い取りサービスは『特定商取引に関する法律』の対象ではないため、クーリング・オフ制度は適用されない。トラブルを未然に防ぐためにも、少しでも疑問点がある場合は事前に業社に問い合わせ、納得してから利用することを心掛けよう。

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