玉木正之のスポーツ内憂内患「安倍首相、ゴルフの政治利用には呆れ果てた」 (2/2ページ)

アサ芸プラス

 アメリカの大統領が他国を訪問するのに、まず自国の軍隊の基地に降り立つとは、まったく失礼な話で、まるで植民地か属国扱いの屈辱とも思えるが、それを「ゴルフ(外交?)」のために日本側がセッティングしたとなると、もう呆れてモノも言えなくなる。

 安倍首相と日本政府の高官たちは、来日した大統領がまず自国の軍隊の駐留基地で軍隊のジャンパーを羽織り、自国の軍人たちに挨拶をしたのを見て、何も(屈辱感を)感じなかったのだろうか? 日本は独立国で、植民地ではないと反論する気は湧かなかったのだろうか?(おまけにダブルのスーツを身につけた天皇陛下の前で、シングルのスーツの前ボタンを外したまま挨拶する礼儀知らずの大統領に、腹が立つことはなかったのか?)。

 国のトップの人物同士が良好な関係にあるのは決して悪いことではあるまい。

 しかし、はたしてロシアン・ゲート事件で足もとが揺らぎ、北朝鮮問題でも軍部強硬派の意見に従う意志を見せている大統領と、密接な関係になるのが日本の国益に叶うことなのだろうか? それは戦争に巻き込まれるだけのことではないのか?

 リオ五輪の閉会式で、安倍首相がマリオに扮したのも最悪だったが、ゴルフ(スポーツ)を政治に平気で利用する政治家が日本の総理とは‥‥2020年が心配でならない。

玉木正之

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