大東大、22季ぶりV決定的! 王者・東海大を下した試合のハイライトとは。 (3/3ページ)

ラグビーリパブリック

「相手のカバーディフェンスがすごくよくて、内側から(自軍のサポートが)来ているのに外側で勝負してしまってタッチに出てはいけないところで…などのミスが多かった」

 何度もボールをもらって壁にぶち当たっていたタタフは、どうにか前を向く。

「自分たちのミスで(攻めを)終わらせてしまった。これからは一つひとつのプレーを大事にしたいと思います」

 勝利会見が開かれると、記者団からは「名門復活か」といった類の質問が出る。

 青柳勝彦監督は「きょうは何がよかったかと言えば、皆さんが見てわかる通りディフェンス」と喜びを語りながらも、あまり表情を変えない。残りの中大戦やその後参戦の大学選手権などを見据え、落ち着いて話した。

「ここで気ぃ緩めちゃ、だめなので。勝ちは素直に嬉しいですが、次もありますので、そこを勝ち切って大学選手権に行きたいと思います」

 ファンの感情を揺さぶったタックルの数々は、就任5年目の指揮官が綿密な約束事やスキルを選手にしみ込ませた成果である。実直そうな青柳監督の風情と昨今の大東大のタックルを照らし合わせ、「指導者の性格がチームを作る」と話す関係者もゼロではない。

(文:向 風見也)
「大東大、22季ぶりV決定的! 王者・東海大を下した試合のハイライトとは。」のページです。デイリーニュースオンラインは、スポーツなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る