「仕事ができない人」を全員クビにした会社で起きた驚きの結果 (1/2ページ)
自分の働く会社を思い出していただけると実感としてわかることだが、どんな組織でも「優秀な人」と「そうでない人」がいる。はっきり言うなら「仕事ができる人」と「足を引っ張っている人」である。
では、可能かどうかはひとまず置いておいて、「足を引っ張っている人」を全員解雇し、何割かの「優秀な人」だけで仕事をしたら、会社の業績は上がるだろうか?
■全社員の3割を解雇した会社で起きた驚きの効果『EXTREME TEAMS---アップル、グーグルに続く次世代最先端企業の成功の秘訣』(ロバート・ブルース・ショー著、上原裕美子訳、すばる舎刊)は、世界に名をとどろかせる最先端の企業で実践されているマネジメントやチーミングの手法を紹介していく。
登場するのはピクサーやザッポス、パタゴニア、アリババなど、急成長とイノベーティブなサービスで知られる企業が並ぶ。いずれも、労働者に大きな裁量が与えられ、労働時間の自由度も高い。もちろん給与もしかり、まさに私たちが思い描く、「外資系企業」そのものだ。
ここで冒頭の「仕事ができない人を解雇して、優秀な人だけを残せば業績は上がるか」という問いに戻るが、この問いは、「業績を上げ、事業を拡大するために何を重視すべきか」に対する企業側の考え方が如実に出る。究極的には、「能力」と「団結力」、どちらを重視するか、と言えるかもしれない。
オンラインDVDレンタルから始まり、今では映像ストリーミングサービスで成長を続ける「Netflix(ネットフリックス)」は、この「仕事ができない人の大量解雇」を過去に行った会社だ。
当時のネットフリックスはまだ小規模な会社だったが、資金繰りに窮し、最も有能な社員80人を残して、その他の人材を解雇した。その割合は全社員の3割に及んだという。
当然、その後の業務で心配されたのはリソース不足である。優秀な人材は残したとはいえ、3割が会社を去ったとなると、既存業務で手一杯になり、事業を成長させる取り組みができなくなることをリーダー陣は懸念していた。