日馬富士が「血まみれ暴行」に走った貴ノ岩の「罵声禁句」(1)目にも止まらぬ速さで襲い… (1/2ページ)
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週刊アサヒ芸能 2017年 11/30号
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相撲
九州場所スタートと同時に発覚した、相撲界を激震させる暴力事件。高い品格を求められる横綱が繰り出した「禁じ手」を巡ってさまざまな証言が交錯し、不可解な謎も浮上した。モンゴル力士コミュニティに隠された「最凶の取組」の一部始終を明らかにする。
10月25日、大相撲秋巡業の但馬場所(兵庫県養父市)からバスで移動した力士一行は、次の巡業先である鳥取県鳥取市に到着した。
その日の夜、モンゴル出身力士ら10人ほどが飲食店に集まり、懇親会を開催。白鵬(32)、鶴竜(32)、日馬富士(33)の3横綱のほか、照ノ富士(25)、貴ノ岩(27)など、モンゴル勢の顔ぶれがあった。だが、二次会の会場、カラオケのあるラウンジに移動すると、雰囲気は一変。一次会から急ピッチで飲み、したたかに酒が入った日馬富士は、日頃から不満を抱いていた貴ノ岩に説教を始めたという。
「お前は生意気だ。だいたい、挨拶が足りない」
相撲協会関係者が言う。
「貴ノ岩はふだんから、モンゴル力士とのつきあいをあまりしていない。なぜなら師匠の貴乃花親方(45)から『現役でいるうちは、場所中も巡業中も、他の力士とつるむな。相撲は真剣勝負だから、ふだんからなれ合いはいけない』と教えられ、親方に心酔する貴ノ岩は、それを守っていたんです」
二子山部屋の元力士、三杉里氏も、こう語る。
「部屋が違えば、ふだんは交遊しない。巡業でも行動をともにするなと、土俵の鬼の二子山親方に教えられました」
故郷の先輩に「生意気」と判断された貴ノ岩は、
「モンゴル人力士の間で孤立していた可能性はありますね」(元力士の維新力氏)
だがこの夜は一次会会場が、貴ノ岩の相撲留学先だった鳥取城北高校相撲部の石浦外喜義総監督が経営するちゃんこ店。そうした安心感もあって参加していたのだろう。
やがて白鵬、鶴竜の「俺たちはもう年だからな」などという会話があった際、貴ノ岩が「応戦」した。
「もうあなたたちの時代ではなくなった。これからは自分たちの時代が来るから頑張る」
居並ぶ横綱を前に、この挑発、侮辱的とも取れる言葉に日馬富士が反応。