江戸時代グルメ雑学(10)そうだったの?冬グルメ「ネギマ鍋」の”マ”の意外な意味 (1/2ページ)

Japaaan

江戸時代グルメ雑学(10)そうだったの?冬グルメ「ネギマ鍋」の”マ”の意外な意味

都心も寒さが厳しくなり、だんだん雪が降るようになると熱い鍋物が恋しくなるものです。筆者としては、それで一杯やりたくなるのですが、それは江戸時代も同じでバリエーション豊富な鍋料理が生まれていました。

今回紹介するネギマ鍋もその一つであり、名作落語『ねぎまの殿様』と一緒にお話させていただこうと思います。

そもそもネギマの“マ”はなんの意味?

ネギマと言えば近現代の我が国では『鶏肉とネギを交互に串刺しした焼き鳥』と言うのが常識になっていますが、江戸時代ではネギとマグロを煮た料理の事を指していました。つまり、これこそがネギマ(葱鮪)鍋なのですが、“マ”の由来とされる語源は様々なのです。

マグロを意味する“マ”と言う説や、『ネギマはネギを食べるものであり、マグロはその合間に食べる』ので“間=マ”とする解釈、そして焼き鳥のようにネギとマグロを刺して煮たことに由来するなど、諸説あります。いずれにせよ、魚のマグロと野菜のネギを一緒に料理するのに変わりはなく、旬の食材を取り合わせていることからネギマは冬の季語ともされているのです。

殿様も感激した美味・ネギマ鍋…でも、本当はあまり良いものではなかった?

落語『ねぎまの殿様』は雪見をしようとお忍びで出かけた殿様が、小鍋仕立ての料理を扱う煮売り屋で休憩した際に熱々のネギマ鍋を食して感激し、それが原因でドタバタが起こるコミカルな作品です。

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