城崎温泉まさかの「外国人観光客36倍」その秘密

まいじつ

(C)Shutterstock
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“号泣議員”こと野々村竜太郎元兵庫県県議会議員。いまではその悪名もすっかり「このハゲー!」の豊田真由子前衆議院議員に取って代わられ、忘れ去られつつある。その野々村元議員が年間で106回も現地調査のために日帰り出張していたという城崎温泉(兵庫県豊岡市)が、外国人観光客に人気だ。

2015年に実地された『DBJ・JTBFアジア8地域・訪日外国人旅行者の意向調査(平成27年版)』によると《行ってみたい日本の観光地イメージ》についての項目で、最も多かったのが温泉だった。この調査では温泉が桜や富士山を抑えてトップになっており、温泉に入りたいという“体験型”訪日外国人が多くいることを表している。

なかでも、急激に来客数が伸びているのが『城崎温泉』で、2011年から2016年までの6年のあいだに、同温泉周辺に宿泊する外国人旅行者の数は何と36倍に伸び、注目の温泉地となっているのだ。

「神戸牛→姫路城→城崎温泉」の人気ルート

「昨年には、環境省と観光庁が後援する温泉総選挙の『インバウンド部門』で1位に選ばれています。城崎温泉だけでなく、兵庫県下の温泉地は外国人観光客が増えており、2016年度は149万人を記録し、2年連続で100万人を超え、2020年までに300万人を目標にしています。その目標に向けて、兵庫県が外国人観光客向けにPRしているのが『ひょうごゴールデンルート』です。このルートは、神戸―姫路―城崎をつなぐ周遊コースで、神戸牛体験から、2015年にグランドオープンした姫路城、そして温泉を巡るもの。“食べて”、“見て”、“くつろぐ”という体験型旅行プランが満載なので人気を博しているのです」(旅行ライター)

城崎温泉のある豊岡市役所の大交流課は、人気の理由をこう分析している。

「城崎温泉は、2007年に世界的に有名なガイドブック『ロンリープラネット』に“ベスト温泉タウン”として紹介され、2012年には『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』に2つ星で紹介されています。それらのガイドブックで城崎のことを知り、訪れた外国人がSNSなどによる口コミを広めることで、その家族、友人、知人が訪れるきっかけにつながっています」

2015年にはイギリスの新聞インディペンデントで《日本の城崎温泉:温泉とズワイガニの町への旅》といったタイトルで特集が組まれてもいる。

号泣議員が虜になっても不思議ではなかったようだ。

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